教えてくれたのは……糖尿病専門医・田中 祐希院長

三鷹駅前たなか糖尿病・内科クリニック院長
「一人ひとりの幸せを応援」しながら、糖尿病専門医による治療を行う。クリニックホームページ内の院内紙にて、体験記、旬野菜の糖質オフレシピなど、お役立ち情報を公開中。
急に血圧が高くなるのはなぜ?考えられる「4つの原因」
前回の記事では、「血圧の基本的な見方や受診が必要な目安」についてご紹介しました。田中院長によると、「今まで問題なかったのに、急に血圧が高くなった」というケースもよくあるとのこと。生活習慣の変化や薬の影響、体の中で起きている異変など、さまざまな要因が関わっているそうです。
1.漢方薬の使用
田中院長「甘草という成分を含む漢方薬の服用により、血圧が上がることがあります。急な血圧上昇の際には、最近飲み始めた漢方がないか確認してみましょう。」
2.血圧を上げるホルモンの異常分泌
田中院長「血圧を上げるホルモンが異常に多くなってしまい、血圧が上がることがあります。多くの場合、ホルモンを産生する細胞の異常増殖によるものですが、血液検査や尿検査でホルモン値を調べることで検査が可能です。」
3.仕事環境の変化
田中院長「仕事の変化によって睡眠時間が減ったり、会食が増えて塩分摂取量が増えたり、通勤環境の変化から運動量が大幅に減って血圧上昇につながることがあります。」
4.睡眠時無呼吸症候群
田中院長「いびきが気になる方は、知らないうちに睡眠時無呼吸症候群となっており、就寝中にひどい酸欠になっていることがあります。これも高血圧の原因のひとつです。」
今の時点では「薬は不要」と言われた人が気をつけたい過ごし方
上記の4つの原因などに心あたりがあって受診した結果、「まだ薬を飲むほどではない」と言われることもあるかもしれません。とはいえ、血圧が高めの状態が続く場合は、日々の過ごし方に気をつけることが大切だと、田中院長は言います。
日常生活で意識したいポイントについて教えていただきました。
田中院長「まだ薬を飲むほどではないと診断を受けた場合は、家庭の血圧測定を継続すると良いでしょう。特に冬は血管が収縮して血圧が高くなりやすいため、定期的に確認しておくことをお勧めします。毎日測るのが理想的ですが、気負いすぎると続けるハードルが高くなってしまうと思います。週に1回程度からでも良いので、まずは測定してみましょう。
日常生活では、減塩、カリウムの摂取を増やす、適正体重の維持、酒量を減らす、禁煙、良好な睡眠をとることが血圧の改善につながります。」
血圧の上昇にはさまざまな背景があり、早めに気づくことでリスクを減らすことができます。日常の習慣を見直しながら、健康管理に役立ててくださいね。次回の記事では「血圧にまつわる“よくある誤解”」についてご紹介します。





