教えてくれたのは……shuko clinic 院長 住吉周子先生
大学病院勤務後、漢方、美容クリニック院長を経て、shuko clinicを開院(美容皮膚科、漢方内科)。患者様とじっくりゆっくり向きあう、美容のホームドクター。女性特有の悩みと健康をサポートするフェムテックブランド「VIPPY」の監修を務める。また、大学研究生としてアンチエイジングについて研究中。
──更年期のトラブルとは、どんな症状があるのでしょうか。
住吉先生:更年期が訪れると、ホルモンの分泌量が減少します。過度な減少により崩れたホルモンバランスは、心身への悪い影響を与え、それはデリケートゾーンにも及ぶことがあります。
更年期の症状は、体質やその人の周りの環境、ストレス耐性などによって個人差はありますが、様々なトラブルが発生しやすいと言われています。
例えばホルモンの分泌量の減少は、膣を守ってくれる分泌物の減少につながる為、膣乾燥に伴うかゆみの原因になります。デリケートゾーンが乾燥すると、膣の萎縮や性行痛が起こります。顔とは違って目で見えにくいことから、なかなか重視されることが少ないデリケートゾーンの乾燥ですが、問題を引き起こす重要なパーツなのです。
また、女性ホルモンが減ることによって蓄尿機能低下をおこし、頻尿、尿漏れなどに繋がる可能性もあります。
──日々の積み重ねが大切!毎日の膣ケアは何をすればいい?
デリケートゾーンの乾燥に打ち勝つためには、毎日の小さな気遣いやケアを怠らないこと、また、そのケアをしっかりと正しい方法で行うことが重要です。最近では、ホルモン補充ができる病院やデリケートゾーンをメインとしたエステなどが誕生し、これまで以上にフェムケア・フェムテックが浸透してきています。こういったサービスを用いて集中的にアプローチできる時代になりましたが、毎日の積み重ねによる潤いケアがより重要となります。
簡単にできる自宅ケアとしては、デリケートゾーン専用のソープを使用し優しく洗浄してあげることや、洗浄した後にしっかりと保湿してあげることが重要です。汗腺が集中していることや下着・ナプキンの影響で生じるムレの対策にもなります。
現在私が監修を務めているフェムテックブランド「VIPPY」は、膣ケアに加え、膣トレも同時にアプローチできる美膣器を展開しています。6分間のインサートパルスとバイブレーションで、デリケートゾーンの外側から膣を保湿し、同時に筋肉の活性化を行います。
日々のお手入れにこのようなアイテムを併せて使用することで、デリケートゾーンは勿論、爪、髪、肌の潤いをもたらしたり、インナーマッスルを意識できるようになりぽっこりおなかの対策になったりと、全身への効果も期待できます。
見落としやすいデリケートゾーンのケア。更年期の身体の変化にうまく付き合っていくためにも、日々のケアを意識してみてはいかがでしょうか。