その「頻尿」プレ更年期の症状かも?
昼夜問わずトイレの回数が多くなってしまうのが頻尿です。水分摂取量や環境、個人差もあるのですが、一般的に「日中は4~6回、就寝時は0~2回」が平均的な排尿回数です。それを越えると頻尿の疑いがあります。
頻尿にはプレ更年期が関係している場合もあります。女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、まず膣や膀胱、尿道の血流が減り、新陳代謝が衰え粘膜が薄くなります。これにより尿道粘膜の柔軟性が失われ、排尿機能に問題が生じやすくなるとされています。
また尿漏れは、骨盤の下から内臓を支える「骨盤底筋」のはたらきが弱くなることで起こりやすくなります。骨盤底筋は加齢による影響でも衰えていきますが、さらにエストロゲン減少の影響によって、排尿の調節にかかわる筋肉や、骨盤底筋が緩んでしまいます。
つまり、プレ更年期には排泄機能や内臓を支える筋力の低下によって排尿の調節がうまくいかなくなり、頻尿になりやすくなるのです。
自分でできる頻尿対策
ここからは、自分で簡単に試せる、頻尿に対するセルフケアをご紹介していきます。
1.規則正しい生活や軽い運動
女性ホルモンの乱れや不足に限らず、規則正しい生活と運動は健康を保つために大事です。とくに、自律神経を整えるには無理のない範囲での運動が有効です。早起きしてウォーキング、ジョギングをすれば規則正しい生活時間も保ちやすく、朝日を浴びて体内時計も正常に働き、一石二鳥です。
しかし、忙しくてジムで運動する時間をなかなか作れない方も多いでしょう。そんな方は、日常の生活を工夫してみてください。たとえば、お掃除の際にしゃがんで掃除をしたり、片足立ちをしたりなど、ちょっとした工夫でも運動量を増やし血の巡りをよくすることができます。