教えてくれたのは……岩野上 幸生(いわのうえ こうせい)さん
東京で飲食店を複数手がける人気料理人。YouTubeチャンネルの「飲食店独立学校 /こうせい校長」では、さまざまな料理のテクニック、役立つ情報を発信。著書に『プロのコツでいつものごはんが100倍おいしくなるレシピ』(KADOKAWA)。
誰でもぷるぷるトロトロの温泉卵が作れる!
温泉卵はシンプルな料理ですが、かたすぎたり、柔らかすぎたりと、うまく作るのが意外と難しいですよね。そこで今回は、板前のこうせいさんに、失敗しにくい温泉卵の作り方を教わります。
いくつかのポイントを押さえるだけで、白身はほどよく火が通ってプルプル、黄身はトロトロ濃厚な理想の温泉卵に仕上がります。そのまま食べてもおいしいですし、ご飯にかけたり、サラダや肉料理、魚料理の上にのせても最高に相性がいいですよ。
今回は、あえて処理をしない温泉卵も作って、そのでき栄えを比較していきます。
処理しない温泉卵
保温性の低い薄手の鍋に少な目の水(1500ml)を入れて火に掛け、沸騰したら刺し水(300ml)をします。冷蔵庫から取り出したばかりの卵を10個入れ、アルミホイルでふたをし、12分おいたら卵を氷水に取ります。
卵の量にたいして、お湯が少なかったので、温度が下がりやすく、うまく火を通すことができませんでした。さらに、その後すぐに氷水に入れたので、ほとんど生の状態に仕上がっています。
それではいよいよ、処理した温泉卵を作っていきます!
失敗しない温泉卵の作り方
1.少し厚みのある鍋に、水3000mlを入れて火にかけます。
2.沸騰したら、さし水(600ml)をし、冷蔵庫から出したばかりの卵10個を入れます。
※卵は常温に戻してから使用する方法もありますが、どのくらいの温度に戻すかによって仕上がりに差が出るので、今回はあえて、冷蔵庫から出したばかりの卵で失敗なく作れるようレシピ化しています。
3.アルミホイルでふたをして、12分おきます。
4.穴あきのお玉で、卵をバットなどに取り出し、常温で5分おきます。
5.時間がきたら、氷水に入れて冷まします。
6.1個1個水分を拭き取ってから、タッパーなどに入れて保存します。
左が処理していない温泉卵、右が処理した温泉卵です。
処理していない方は、温泉卵というより、ほとんど生卵です。処理した温泉卵は、見た目もつやつや。プルプルしていて、絶妙な具合に仕上がっています。黄身を割ってみると、いい感じの半熟状態です。
しょうゆをかけて食べるだけでも、とってもおいしいですよ! 皆さんも、ぜひお試しください!