洗濯物の「嫌なニオイ」実は洗濯槽が原因かも。もっと早く知りたかった“洗濯槽の裏側の真実”

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 洗濯物の「嫌なニオイ」実は洗濯槽が原因かも。もっと早く知りたかった“洗濯槽の裏側の真実”

2023.04.20

四児の母で洗濯研究家の平島利恵です。洗濯槽は、石けんカスや皮脂汚れが蓄積し、カビが発生しやすい環境です。そのカビ・雑菌が「洗っても落ちない衣類のニオイ」の原因となります。洗濯槽裏は見ることも、自分の手でお掃除することも出来ないからこそ、定期的なお手入れが重要です。【洗濯槽のお掃除は月に一回】と習慣化し、衣類のニオイ・蓄積汚れを解消しましょう!

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もくじ

洗濯槽はカビの温床
洗たく石けんを使用している場合は要注意!
洗濯槽の掃除には専用クリーナーを
酸素系・塩素系クリーナーの違い
洗濯機パーツのお手入れ
糸くずフィルター
ドラム式洗濯機のゴムパッキン
乾燥フィルター
カビ・雑菌を防ぐための注意点
洗濯物は洗濯カゴへ
洗濯槽の換気
洗剤や柔軟剤は適量を

洗濯槽はカビの温床

洗濯槽出典:stock.adobe.com

もし「お風呂の浴槽を1ヶ月洗わずに入りつづけてください」と言われたら…ちょっとゾッとしますよね。
では毎日洗濯をしている洗濯槽は、お手入れをしなくても清潔なのでしょうか?
実は、洗濯槽の裏側は見えないだけで「カビだらけ」という可能性が大いにあります。

なぜなら洗濯槽の裏側には、カビの好物である石けんカス、洗濯物に付着していた食べカス・皮脂などがこびりつき、更に湿度も高いためカビのが繁殖しやすい環境だからです。

洗濯物につく「黒いピロピロ」の正体は、洗濯槽の黒カビがはがれたもの。
これが洗濯物につくというのは、すでに洗濯槽裏にカビが大繁殖している証拠なのです。
お風呂の浴槽を毎回掃除するのと同様に、お洗濯後は洗濯槽のお手入れが欠かせません。
洗濯槽からニオイ・カビが発生する前に、月に一度のお手入れを心がけましょう。

洗たく石けんを使用している場合は要注意!

合成洗剤(左)と比べ、洗たく石けん(右)は石けんカスが多く発生します合成洗剤(左)と比べ、洗たく石けん(右)は石けんカスが多く発生します

ベビー用洗剤などに多い石けん洗剤を使用した際に出る、石けんカスは黒カビの大好物。そのため洗濯機のお手入れは1~2週間に1度程行う必要があります。

せっかくお肌に優しい洗濯石けんを選んでいても、衣類にカビが付着してしまっては意味がありませんよね。

お持ちの洗剤の裏面にある「品名」を確認し、洗たく用石けんとある場合は注意が必要です。

洗濯槽の掃除には専用クリーナーを

洗濯槽のお手入れには専用クリーナーを

洗濯槽のお掃除方法として、重曹でお手入れする方法も紹介されていますが、洗浄力が弱く、雑菌やカビ、蓄積した頑固な汚れを落とし切ることが出来ないため、洗濯槽のお手入れには洗濯槽クリーナーを使用しましょう。

酸素系・塩素系クリーナーの違い

酸素系洗濯槽クリーナーは、酸素の効果で汚れを剥がして落とすため、刺激が少なく、漂白・殺菌作用も見込めます。
ツンとした塩素特有のニオイがなく、お肌や環境にやさしいのも特徴です。

塩素系洗濯槽クリーナーは、強力な漂白作用があり、深刻な黒カビ汚れを溶かして取り除くことができます。
ただし、使用時には「素手でクリーナーに触れない」「換気をする」「酸性タイプの製品と絶対に混ぜない(※有毒ガス発生します)」など、取り扱いに注意が必要です。

いずれの場合も、必ず使用前に洗濯機の取扱説明書をご確認ください。

洗濯機パーツのお手入れ

糸くずフィルター

水分を含む糸くずフィルターをそのままにすると、雑菌が繁殖してしまうため、使用後は毎回お掃除をしましょう。

お掃除後は、しっかり乾燥させてから元の場所に戻します。

ドラム式洗濯機のゴムパッキン

汚れが浮きやすい時に一緒にお手入れを

ゴムパッキンには、細かい埃・糸くずがたまりがちです。
洗濯槽クリーナーを使用し、汚れが浮いている時にまとめてお手入れすると簡単です!

乾燥フィルター

乾燥フィルターが詰まっていると、乾燥効率が下がり、故障の原因になります。

カビ・雑菌を防ぐための注意点

洗濯物は洗濯カゴへ

脱いだ衣類を洗濯機内に溜めるのは絶対にNG!!
衣類についた汚れ・汗・皮脂などにより、洗濯槽にカビが繁殖する原因となります。衣類は洗濯カゴに溜め、洗濯前に洗濯機に入れましょう。

洗濯槽に洗濯物をためるのはNG風通しの良い洗濯カゴがおすすめです

洗濯槽の換気

洗濯槽内の湿度を下げるため、洗濯機使用後は風乾燥を使用したり、洗濯機のフタを開けたままにしたりし、換気をしましょう。

柔軟剤・洗剤ケースにも水分が残らないよう気をつけます。

洗剤・柔軟剤ケースもしっかりと乾燥を

洗剤や柔軟剤は適量を

溶け残った洗剤・柔軟剤はカビが繁殖する原因となるので、使用量を守り、適量を使用しましょう。


定期的にお掃除を行うことで、衣類を清潔に洗い上げるだけでなく、洗濯機の故障を予防することができます。

「洗濯槽は汚れているもの」と考え、こまめにお手入れ・お掃除をするように心がけましょう。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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