教えてくれたのは……岩野上 幸生(いわのうえ こうせい)さん
東京で飲食店を複数手がける人気料理人。YouTubeチャンネルの「飲食店独立学校 /こうせい校長」では、さまざまな料理のテクニック、役立つ情報を発信。著書に『プロのコツでいつものごはんが100倍おいしくなるレシピ』(KADOKAWA)。
「目玉くずし焼き」の作り方
「目玉焼きのくずし焼き」とは、プロの料理人であるこうせいさん考案の「目玉焼きのガレット」。
2種のチーズをたっぷり使い、卵を焼きすぎないのがこうせいさん流。トロトロのチーズと半熟卵が口の中で混ざり合い、驚くほどおいしく仕上がります。
こうせいさん曰く、朝食の新定番になるのはもちろん、ワインにもとてもよく合うそうですよ。それでは、気になる作り方を見ていきましょう!
材料
ピュアオリーブオイル……10g
とろけるチーズ……40g
卵……3個
とろけるモッツァレラチーズ……40g
〜トッピング〜
粉チーズ……適量
バージンオリーブオイル……適量
ブラックペッパー……適量
今回使ったのは、この2種のチーズ
1.卵をボウルに割り入れる
卵は、直接フライパンに割り入れずに、いったんボウルに割り入れることで、殻や血が入っていないか確認することができますし、卵を割ったときに油がはねて火傷をする危険を避けることができます。
今回作るのは、「目玉焼き」ではなく「目玉くずし焼き」なので、黄身を少しだけ崩しておきます。軽く崩すことで、濃厚な黄身の部分と、白身の部分がほどよく全体に行きわたり、味と食感にメリハリができます。
2.とろけるチーズを焼く
フライパンにピュアオリーブオイルを入れて弱火~中火に掛け、フライパン全体にオイルを回したら、とろけるチーズをフライパンに満遍なく広げます。
このまま、火を強めずにじっくり焼いていきます。チーズの縁がきつね色になったら、フライ返しなどで、縁の部分だけを軽く剥がしておきます。こうすることで、最後に全体を剥がしやすくなります。
3.卵を加えて焼く
2のチーズの全体がほどよくきつね色になったら、1の卵を流し入れてフタをし、さらに弱火にして加熱していきます。
火傷を防ぐために、フタの蒸気が出る穴は、手前ではなく、奥側に向けます。
このタイミングで、盛り付けの時に料理が冷めないよう、皿をレンジやオーブン、お湯などで温めておくといいでしょう。
4.とろけるモッツァレラチーズを加える
卵の下の方に軽く火が入ったら、とろけるモッツァレラチーズを全体に広げ、再びフタをし、チーズを溶かしながら、卵を好みの固さに仕上げていきます。
よく伸びるチーズを使うことで、食欲をそそる見た目と味に仕上がります。
半熟が好きな方は、このくらいで火から下ろします。
5.盛り付けて、トッピングをかける
フライパンにくっついたチーズをフライ返しなどで剥がしてから、盛り付けていきます。
フライパンに皿をかぶせて、裏返すようにして盛り付けると失敗しにくいです。
最後に、お好みで粉チーズ、バージンオリーブオイル、ブラックペッパーをかけます。
切り込みを入れると、中からチーズがとろけてあふれ出てきます。
このチーズの伸び具合、いかがですか? 食欲をそそりますね。
表面のチーズがパリパリして香ばしく、卵はフワフワ濃厚。そこに中身のチーズがとろ~っと絡まって、驚くほどおいしいです。
簡単にできるので、ぜひ作ってみてください!