教えてくれたのは……おそうじダイアリーさん
関東エリアを中心に、洗濯機分解清掃を行っている掃除のプロ。年間約600台近くの洗濯機をきれいに清掃している。YouTubeチャンネルの「おそうじダイアリー」では、家庭でできるかんたんな掃除方法を発信中。
溝にカビや水垢がつく
洗濯機の入り口付近は、特に溝に水垢やカビがつきます。今回は、この溝についた水垢やカビを落とす方法をご紹介します。
今回掃除をする洗濯機は、2017年からつかっているものです。この洗濯機の入り口付近の部品は、バランサーといいます。じつは、この中に液体がはいっていて、ステンレス槽が脱水運転のときに高速で回転するときに、バランスを取るために入っています。
この液体を閉じ込めるときに、この樹脂製のリング状の部品をつなぎ合わせるんですが、継ぎ目の部分に、黒いよごれがつまる場合があります。
洗濯をするときに水や洗剤がはねて、すき間(溝)の部分によごれがつまっていきます。つまったよごれの上に、カビがはえている状態です。
カビを見極める方法
黒くなった部分がカビかどうか見極めるために、カビキラーを直接吹きつけてください。
用意するモノ
- カビキラー
- ゴム手袋
- ぞうきんまたは蓄圧式ポンプスプレー
手順1.洗剤を吹きかける
カビやヌメリよごれであれば、カビキラーを吹きつけて放置をするだけで、よごれが取れます。バランサーの上にあるすき間の部分も、同時に洗剤を吹きつけて掃除をするのもおすすめです。
手順2.洗剤を落とす
ぞうきんで洗剤を拭き取るか、蓄圧式ポンプスプレーですすぎます。
糸くずフィルターや洗剤の投入口もカビキラーを吹きつけて放置するだけで、同時に作業ができます。糸くずフィルターや洗剤の投入口にカビキラーを吹きつけたあとは、しっかりとそそぐか拭き取りを行ってください。
洗剤を落とすために、洗濯機を1回から回しするのもおすすめです。
よごれが取れない場合は?
カビキラーを吹きつけても、よごれが取れない場合があります。その場合は、じつは別の原因があります。カビでない場合は水垢がこびりついています。
水垢はカチカチに固まっている状態なので、ぞうきんで拭いてもよごれが取れません。固まった水垢は、道具をつかって削り落としていく必要があります。
用意するモノ
- 皮すきまたは栗ピーラー
- ぞうきんまたは蓄圧式ポンプスプレー
手順1.ヘラでよごれを削る
溝にヘラの先端を合わせて、水垢を削っていきます。コツをつかむと、とても気持ちよくよごれが取れていきます。溝の上と下に沿って刃先をつけて、上と下を削っていくといいです。
栗ピーラーは、100均で販売しています。先端が丸くなっているので、傷がつきにくく使いやすいですよ。
手順2.よごれを落とす
よごれはぞうきんで拭き取るか、蓄圧式ポンプスプレーで洗い流します。
よごれがひどく、ボロボロと洗濯機の中に落ちてしまう場合は、使用前に洗濯機を1度まわすのがおすすめです。ボロボロと洗濯機の中に落ちたよごれが、排水で流れていきます。
手順3.除菌をする
ある程度削り落としたら、さらに溝の奥につまっているカビに対してカビキラーを吹きつけて除菌します。洗剤はぞうきんで洗剤を拭き取るか、蓄圧式ポンプスプレーですすぎます。
掃除前と掃除後の差は?
掃除をした部分と掃除をした部分の差がはっきりとわかるほど、よごれが取れました。
いかがでしたか? 洗濯機の入り口には黒カビや水垢がついています。よごれに気づいたときは、ぜひ参考にしてください。
▼くわしい掃除方法は動画でも確認できます。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。