キャンプギアにはお金をかけず、見た目もあまりこだわらない
日本のキャンプ道具を検索してみると、「おしゃれなキャンプギア」「高見えキャンプアイテム」「見た目重視のアウトドアギア」「おしゃれキャンプサイトの作り方」など、おしゃれなキャンプ道具がたくさん載っています。
日本に帰ったときにモールでキャンプ用品をチェックしても、カナダの物よりおしゃれなキャンプ道具が多いなぁと感じます。
もちろん日本のキャンパーさんもいろいろだと思いますが、テントの中から調理器具までおしゃれに揃えている人がカナダより多い! カナダにもスノーピークやおしゃれなキャンプ用品はありますが、日本に比べて数が少なく、高くておしゃれなキャンプ用品はアジア人が使っていることが多いです。
キャンプサイトは寝るための場所
日本でも日中はアクティビティーに出かける人はいると思いますが、カナダ人はよりその傾向が強いです。
もちろんキャンプ場での時間も楽しいのですがそれが目的というよりは、キャンプ場はご飯を食べて寝る場所であり、大人はその後キャンプファイヤーを囲んで団欒したりしますが、日中は大体トレイルや湖などに出かけてしまい一日中キャンプ場にいる人はほとんどいません。
日中アクティビティーに行くための宿泊手段であることも多いので、テントをそのままで遊びに行けるように大体の人は2泊以上、RVなどで夏の間はずっとキャンプという人もいます。日本に比べてRVを持っている人の数も多いです。
※RV=キャンピングカーのような車中泊できる車
ご飯がシンプル
日本のキャンプサイトを見ていると、「キャンプ飯」がキャンプの醍醐味の一つであることがよくわかります。これもまた検索してみると「見た目インパクト大のキャンプ飯」「簡単なのにおしゃれなキャンプ飯」など、見た目にこだわったレシピがたくさん出てきます。
筆者は以前の記事でも書きましたが、キャンプ飯に時間をかけません。それでもカナダ生まれのカナダ人よりは見栄えする料理を作っていると思いますが、北米のキャンプ飯の基本はとにかくシンプルで「バーガー」「ホットドッグ」「BBQ」これが定番です。
バーガーにはベジタリアン用のものもあるので、お肉が食べられない人も大丈夫。BBQグリルを持参する人が多いですが、乾燥のため山火事が起こることの多いBC州では、山火事の危険度が上がると炭火でのBBQや薪での焚き火ができなくなります。
その場合プロパンガスのBBQグリルや焚き火を持っていれば使うことができます。ちなみに薪の焚き火禁止令が出ていない場合、ほとんどのキャンプサイトに焚き火台が設置されているので、自分で持参する必要はありません。同様にほとんどのキャンプサイトで、各キャンプサイトにピクニックテーブルが設置されています。
気温差に注意
夏のキャンプの場合、場所にもよりますが大体日本では夜もジメジメ、寝苦しい夜も多いですよね。ところがカナダは夏が30度以上の猛暑の場合でも、夜や明け方は随分気温が下がるのです。
そのため夏でも防寒対策は欠かせません。筆者はどんなに日中の天気予報が暑くても必ずヒートテック、トレーナー、ダウン、毛布を持って行きます。
先日行ったキャンプサイトは、日中の気温が30度近くまで上がりましたが、夜は5度になり、防寒対策をして−5度まで対応できる寝袋に寝てもまだ寒いと感じるほどでした。
動物に注意
日本でももちろんそうですが、カナダでは自然の動物たちがよりキャンプサイトの近くに住んでいることが多いです。
熊、リス、アライグマ、ネズミなど、ちょっと目を離した隙に食べ物をやられたり、危険なこともあるので、ゴミは必ずキャンプ場の蓋付きのゴミ箱に捨て、食事が終わったら全てを片付けて匂いのするものは、車や専用のロッカーがある場合はそこにしまわなければいけません。
動物に食べ物を与えたりして動物と関わらないことが大切です。
キャンプは自然の中に人間がお邪魔するもの。自然を愛し、そこに身を置いて過ごすなら、自然に対するリスペクトも忘れずに。
キャンパーの中でLeave No Traceという言葉があります。自然に敬意を払い、環境に影響が出ないように、キャンプ場に来たときのままの状態でキャンプ場を去るということです。これは日本でもカナダでも同じですね! キャンプの仕方に違いはあれど、キャンプが楽しいことに変わりはありません。ルールを守ってLet's go camping!!!