ランチの前に「スナックタイム」
カナダの小学校には「スナックタイム(おやつの時間)があって、子どもたちはお弁当とは別に毎日おやつを持参します。グラノーラバー、果物、ヨーグルト、チーズスティック、パックのジュース、小袋に入ったお菓子などがポピュラーで、息子にも似たようなものを持たせていますが、なるべくヘルシーなおやつを心がけ、グラノーラは家で手作りしたり、チョコレートなどの甘いお菓子は避けるようにしています。
どの学校でも共通のルールは、ランチもスナックもナッツ禁止であるということ。これはナッツアレルギーの子どもが多いためです。市販のおやつのパッケージにもナッツフリーの表示があるものが沢山あります。
ホットランチプログラム
カナダには日本のような給食がありません。学校によってはホットランチプログラムという給食に代わるシステムがありますが、全ての学校が実施しているわけではなく、ある学校でも毎日のところ、週1回、2週間に1回という場所もあります。メニューは学校によってさまざまで、学校が用意するところもあれば、レストランから頼むところもあるようです。
息子にはお弁当を持たせているので頼んでいませんが、息子の学校には毎日ホットランチプログラムがあります。メニューはハンバーガー、ホットドッグ、パスタ、チキンなどのメインディッシュに果物かカット野菜と牛乳が付く内容で、カナダにしては比較的栄養面にも配慮されたメニューだと思います。
毎週パスタとか、レストランのハンバーガーやピザがメニューの学校もあり、そういった学校は栄養面に配慮したメニューというよりはランチプログラムをお楽しみ、ご褒美として捉えているようです。給食費は大体月12,000円ほど(一食あたり600円くらい)で日本の給食と比べると高い印象ですが、低所得など払えない理由がある人は無料になります。
ちなみに珍しいシステムですが、息子の学校では十分な朝ごはんを食べられない子どもやその家族のために無料で朝ごはんが配られています。スナックも理由があって持って来られない子どもには無料で配られます。昔と比べると健康志向の人も増えていて、数は少ないですが、食育の取り組みとして野菜や果物を生徒が育てる学校もあるようです。
カナダ式お弁当の中身は?
お弁当持参の子どもたちは、どんなお弁当を持ってきているのでしょうか? 我が家は日本のお弁当箱で日本風のお弁当を持たせていて、簡単な物しか入れていませんが、現地の子どもからは凝ったお弁当に見えるようです。
カナダ人のお弁当の定番はやっぱり「サンドイッチ」。具もシンプルで毎日同じだったりジャムサンドだけという人もいます。カットフルーツ、野菜スティック、茹で卵、チーズスティックなども人気で、日本人的には驚きですが、お弁当箱にチップスやクラッカーやマフィンなどが入っていることもあります。スナックとランチを一緒の容器に入れて、分けて食べているという子どももいるようですよ。
いかがでしたか? 栄養バランスが考えられた日本の給食は素晴らしい文化だと思います。そしてキャラ弁でなくても日本のお弁当はやっぱりおいしそうだなと思いますが、カナダのお弁当のように、ときにはラクして手抜き弁当でもいいのかなと思います。食育は大事にしたい、でもお弁当作りが毎日のストレスにならないように、日本とカナダのよい点を取り入れて、これからもお弁当作りに励みたいと思っています。