義務教育はいつから?
カナダBC州の義務教育は5歳(キンダーガーテン)から16歳までですが、18歳で高校を卒業するまでは公立なら学費が無料です。その代わり幼稚園は日本より高いところが多いです。
新学期は9月から
日本では4月に新学期が始まりますが、カナダでは9月に新学期が始まり、12月の冬休み前までが1学期、冬休み明けの1月から3月末までが2学期、春休みを挟んで3学期が始まり6月末が終業式です。学校は9月始まり6月終わりですが、子どもの年齢の振り分けは1月〜12月で、ずれているので少し混乱します。年末生まれの子どもは日本で言う3月生まれと同じですが、学年の中でついていけるか心配な場合は1年遅らせることも可能です。
1人で通学してはいけない
日本では小学校に入学したら子どもだけで学校に通うものですが、カナダは小さい子どもを1人にしてはいけないので大人が学校まで送り迎えをします。息子は1年生ですが、まだ1人で外に出たことが一度もありません。スクールバスが出ている学校では乗り場まで送り迎えが必要です。州や学校によって大きい学年なら1人で行ける場合もあります。
ピカピカの一年生だけど日本みたいな特別感は全くなし!
日本では年長さんのときにランドセルを注文して子どもも親も入学式に着る服を準備して……と小学校入学は、子ども本人だけでなく家族にとっても一大イベントですよね。カナダの小学校には入学式がなく、他の学年の子どもと同じように普通に新学期が始まります。カバンも自分の好きなものでオッケーなので、初日から普段着で特別感は全くなしです。そもそも大きな節目は1年生(Grade1)より1年前のキンダーガーテン。
日本では年長さんにあたる年ですが、カナダでは小学0年生という感覚で、建物も時間も小学生と同じです。親はキンダーガーテン入学前の冬に入学届を提出するのですが、ここでちょっと厄介なのが、学校の定員が決まっているので、子どもが多いエリアでは、自分の学区に入れないことがあります。人数が溢れた場合は抽選が行われ、抽選に外れた子どもは空きがある別の学校に振り分けられます。
学区の学校には順番待ちのシステムがあり、空きが出ると学校から連絡が来て、希望すれば転校することができます。キンダーガーテンの競争率が高いダウンタウン近郊では、学校入学前に競争率の低い郊外に引越しする家族もたくさんいます。日本で公立の学区の学校に入れないことはまずないので本当にびっくりしました。ちなみに我が家の長男も抽選に漏れ、車で10分ほどの学校に通っています。
毎月1回先生のための休みがある
P.D. Day (Professional Development Day)と言って、月に一回(州によって異なる)教育の質向上のために先生や学校関係者が講習を受ける日があり、学校はお休みになります。我が家は大体友達と遊んだりしていますが、公民館などでP.D. Dayの日に学童のように子どもを預けられるプログラムもあります。
公立でも英語以外のプログラムがある
公立の小学校でもフレンチイマージョンプログラム(授業がフランス語)、マンダリンランゲージプログラム(授業の50%が中国語)、モンテッソーリプログラム(モンテッソーリ教育を授業に取り入れている)がある場所があり、人気があります。息子は普通の英語プログラムですが、息子が通う小学校にもフレンチイマージョンプログラムがあります。また、カナダは移民の国なので第一言語が英語でない生徒も多数おり、そのような子どもの英語をサポートするESLプログラムがある学校もたくさんあります。
いかがでしたか? 第一回目は学校のシステムについてのカナダの小学校の違いをご紹介しました。次回は実際の学校生活の違いについてご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!
※カナダ在住筆者の体験談がベースとなっています。