カナダの小学校夏休みの宿題は?
日本の小学校では夏休みの宿題は必ずありますよね。勉強だけでなく、読書感想文、工作、自由研究など、計画的にやらなければ夏休みの最後に慌てふためくことに(笑)。
日本とは対照的にカナダでは学校にもよると思いますが基本宿題はありません。なぜならカナダでは9月から新学年が始まるので、宿題を出したところで夏休み明けにクラスも先生も変わってしまうからです。さらにカナダの夏休みは日本より長く、約2か月あります。
学校も宿題もない期間が2ヶ月もあると、さすがに何もせずに家でずっといて生活のリズムを保つのは難しいものです。そこで親は、夏休みが始まる随分前からカレンダーとにらめっこして夏休みの計画を練り始めます。
夏休みに人気のアクティビティーは?
カナダ人が夏休みに家族でするアクティビティーの代表は「キャンプ」でしょう。キャンプ場の予約の時間が近づくと、みんな人気歌手のコンサートチケットを予約するようにパソコンの前でスタンバイしてキャンプ場を予約します。
夏が近づくと「キャンプ場予約できた?」と言う会話をよく耳にします。キャンプサイトの広さによっては一家族以上入れる場所もあるので、そういうサイトが取れると周りの友達に声をかけます。
筆者は今年の夏、3回キャンプに行く予定です。カナダ人はアウトドアが大好きですが、その他にも夏の間は遊園地が開いたり(雨の多いバンクーバーは夏の間しか遊園地が開きません)、ファーマーズマーケットがあったり、花火があったり、いろいろなイベントが開催されるのでみんな短い夏を目一杯楽しみます。長い休みなので、長期旅行に行く家族も多く、移民の国なので夏休みを利用して自分の国に里帰りする人も多いです。
旅行や特別なイベントがない時間はどう過ごす?
長期の休み、問題はここです。親は予定のない時間をどう埋めるかを考えなければいけません。夏の間、コミュニティーセンター(公民館)やさまざまな教室が、サマーキャンプと呼ばれるクラスを開催します。
サマーキャンプの内容は実に多岐に渡り、値段も無料のものから何百ドルもするものまであります。面倒なのは場所によってサマーキャンプのお知らせや申し込み時期が違うので、予約をした後に、同じ週にもっと興味のあるサマーキャンプを見つけることも少なくありません。
しかし夏休みのギリギリまで待っていると、出遅れてどのキャンプも満員で入れないということになりかねません。そのため親は変更による多少のキャンセル料は覚悟の上でサマーキャンプの申し込みを行います。
息子は今年、サッカーキャンプ(午前中)、デイキャンプ(朝から夕方までさまざまなアクティビティーをしてくれる)、バスケットボールキャンプ(午前中)、レゴキャンプ(レゴにモーターを組み込ませたクラス、午前中)、自転車キャンプ(自転車で森のトレイルを走るクラス、午前中)に行く予定です。
息子が参加するキャンプはどれも1週間ずつで、夏休み中の旅行以外はほぼ毎週サマーキャンプで埋まっています。あとは、日本のような読書感想文はありませんが、Summer Reading Clubという5〜12歳対象のプログラムが図書館で行われており、読書に関連するゴールを達成するとメダルがもらえるので、読書好きの息子のために登録しました。また息子は登録しませんでしたが、教育委員会主催の無料/有料クラスもあり、それに申し込むこともできます。こちらはコミュニティーセンターなどのクラスと比べると英語、算数、科学などもう少し勉強ベースのものが多いです。
日本の夏休みも花火や夏祭りや水遊びなど楽しみが沢山ありますよね! でも宿題も沢山出るので、勉強も大変。筆者も昔夏休みの終わりに慌てて宿題に取りかかった記憶があります。カナダでは小さいうちは思い切り体を動かして遊ぼうという考えの人が多いので、大人も子どもも短い夏を精一杯楽しみます。
宿題がない分夏休みをどう過ごすかは人それぞれ。多くの子どもが我が家のようにサマーキャンプやプログラムに参加しますが、義務ではないので何も予定を入れない人もいるでしょう。我が家は去年の夏は何週間かフリーの週がありましたが、今年は息子が自分でやりたいキャンプを選んだらほとんど夏休みの予定が埋まってしまいました。
そうは言ってもほとんどが半日のプログラムなので、あとの半日は友達と遊ばせたり、親子で遊んだり、普段は行けないところに連れて行ったりして遊べる今のうちに楽しい思い出を沢山作って欲しいと思います。子どもの成長はあっという間。長く一緒にいると大変なこともありますが、子どもと過ごせる貴重な時間を楽しんで、有意義な夏休みを過ごしたいと思います。