日本人の化粧は「おしゃれとマナー」、カナダ人の化粧は「おしゃれと個性」
日本で働いていると、会社にメイクをしていくのは一種の「マナー」で、言われなくても暗黙の了解として、多くの人が化粧をしているように思います。日本に住んでいた頃、筆者も毎日の日課のように化粧をしていました。職場だけでなく、近所のスーパーや郵便局に行くときも化粧をして出かけていました。
カナダに住むようになってまわりを見渡してみると、普段日本人のように気合いを入れた化粧をしている人はほんの一握り。職種にもよりますが、職場でも化粧をしたい人はして、したくない人はしないのが普通で、化粧をするのがマナーだという認識はありません。
外に出かけるときも、カジュアルな外出な場合は化粧をしない人や、ナチュラルな化粧の人が多いように思います。
また、日本人は色白に憧れる傾向にありますが、カナダにはホワイトニングという概念もありません。その代わりパーティーや特別なオケージョンには思いっきりお化粧をしてドレスアップをします。いつもカジュアルでノーメイクの人がバッチリおしゃれをすると、その差にハッとさせられるものです。メリハリがあっていいなぁと感じます。
ナチュラル派がモテるカナダ!?
カナダで生まれ育った男性が好むのは、意外にもナチュラルなメイクやノーメイクだそうです。カナダ人はアウトドア派やナチュラル志向の人が多いので、自分のありのままの姿を生かした自然な女性に惹かれるのではないでしょうか。
カナダは移民の国なので、さまざまな国から引っ越してきた人が住んでいます。育った国によっては濃いメークが主流だったのでどうすればナチュラルなメイクができるのかわからないという人も……。
日本人はナチュラルなメイクも得意なので、海外に来たからといって派手にメイクをせず、お化粧するなら日本人ならではの美しさを生かした自然なメイクアップをしてみてはいかがでしょうか?
筆者はカナダに来てどう変わった?
日本では近所に用事に行くときも化粧をしていた筆者ですが、カナダに住むようになってから周りにノーメイク/ナチュラルメイク派が多いので、気付いたら自分も近所へのおでかけや子どもの送迎などちょっとした用事ではメイクをしない生活が普通になっていました。ただし紫外線は日本より強いので、日焼け止めは日常的に塗るようにしています。
友達と会うときはナチュラルメイクをしますが、マスカラや濃い色の口紅はつけず、マスカラや濃い色の口紅はパーティーや特別な場所に行くときだけ使っています。また、カナダの人は日本人のように公共の場やトイレであまり化粧直しをしません。
カナダ人は日本人と比べて服装も化粧もいい感じで肩の力が抜けているように思います。そしておしゃれの主体はあくまで「自分」。周りがメイクしているからとか、おしゃれしているからするのではなく、自分でやりたいからするのです。周りと違っても気にしません。
筆者は元々バッチリメイクが得意な方ではありませんでしたが、それでも日本では周りがしているからそれが当たり前のように毎日化粧をしていました。カナダに来て、毎日化粧をしなければならないという義務感が抜けて気がラクになりましたが、だからと言ってだらしのない格好に見えるのは嫌だし、女性である以上おしゃれ心も忘れたくないと思っています。
自分のスタイルを貫けるカナダで、やりたいときに自分に合ったメイクをして気負いのない生活を楽しんでいます。バッチリメイクも綺麗で素敵ですが、"You are beautiful just the way you are!" 「あなたはそのままで美しい」ですよ!