防災グッズを用意している家庭は約6割
今回、独自のコミュニティ組織「saitaコミュニティラボ」では、86人のアラフォー女性に防災グッズについてアンケートを行いました。
まず、「万が一のために、日頃から防災グッズを準備していますか?」と質問したところ、「はい」と答えた人が57%で「いいえ」と答えた人よりも1割ほどではありますが多いことがわかりました。
台風などは気象情報を確認してある程度は予測もできますが、地震などはいつ起きるかもわかりません。
そのため、「いざというときにすぐに持ち出せるように防災リュックを準備している」という家庭が多いようです。
そんな防災グッズは、いざ使おうとしたときに使えない……なんてことになっては大変ですよね。
みなさん、どのくらいの頻度で見直しを行っているのでしょうか?
こちらもアンケートでお聞きすると、「1年に1度」という声が最も多く36.7%でした。
その一方で、次いで多かったのは「防災グッズは用意しているが見直していない」の回答で26.5%という結果に!
じつと言うと、筆者自身も防災グッズを用意してはいるものの、用意したことに安心してしまい満足に見直しを行っていません……。
しかし万が一のことを考えると「何が必要で何が不要なのか」なども含めて、防災グッズは定期的に見直した方がいいですよね!
では、saita読者のみなさんが「これは使えるからおすすめ!」と思う防災グッズには、どのようなものがあるのでしょうか?
これは使える!おすすめ防災グッズ
ここからは、saita読者のみなさんにお聞きした「おすすめの防災グッズ」をご紹介します。
実際に被災した経験のある方の声もありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
手回しライト
『スマホの充電もできる手回し懐中電灯』
「あってよかった」と思うもので多く聞かれたのが、手回しで発電ができるライト。
中でも、ライトだけではなく、充電器やラジオなどさまざまな用途で使えるものが人気のようです。
簡易トイレ
『非常用の携帯トイレ』
生きる上で食事と同じくらい重要な排泄ですが、非常時には水洗トイレが使えないことも。
そんなときに備えて、簡易トイレがあると便利と話す方も多数いました。
また、東日本大震災を被災した方の話によると「大きなストレスに加えて物流に影響して野菜が摂れないため、便秘になる子が続出した」そうです。
その方は「お店で物を買える状態ではなかったので、あらかじめ子ども用の浣腸を用意しておいて本当に良かった」とおっしゃっていましたよ。
では、反対に「用意したけれど、これは必要なかった」というものはあるのでしょうか?
経験者が語る、意外と必要なかったもの
ここからは、アンケートでの回答に加えて、東日本大震災を経験した筆者の友人に聞いた「意外と必要なかった防災グッズ」をご紹介します。
ただし、これはあくまでも個人的な意見です。本当に必要ないのかどうかは、ご家族でもよく話し合って決めるようにしてくださいね。
市販の防災リュック
『各家庭のスタイルによって必要な防災用品も変わってくると思うので』
中身も揃った状態で販売されている防災リュックは、一見便利そうで「これがあれば大丈夫!」と思ってしまいがちですよね。
しかし、家庭によっていざというときに必要なものは異なるため、市販の防災リュックをそのまま準備していても使えないこともあるようです。
市販の防災リュックを購入することを否定するわけではありませんが、“そのまま”置いておくのではなく、それをベースに必要な物を揃えていくようにしましょう。
大量の水
「水は生きていくために絶対に必要!」と、たくさんの飲料水を準備しているご家庭も多いかと思います。
ところが、筆者の友人曰く「何リットルもの日持ちする水を準備していたけれど、いざというときに全て持ち出すのは不可能だった」とのこと。
災害で水道が使えなくなってしまったときには、じきに給水車も来てくれます。
そのため、「重い水を運んで体力を大きく消耗してしまうより、必要最低限の水だけを用意するのがおすすめ」だそうです。
家族でできる限りの対策を
いざというときにすぐに使えるよう、みなさんが日頃から準備している防災グッズをご紹介しました。
筆者自身も数年前の台風で自宅周辺が冠水した経験があるので、この季節は特に台風情報に警戒して過ごしています。
とはいえ、先ほどもお話したように防災グッズの見直しを十分に行っていないので、今回のみなさんのお話は大変参考になりました!
実際に経験しないと、わからないことも多い防災グッズの準備。
慣れない避難生活を少しでも過ごしやすくするため、何より自分や家族の命を守るためにも、できる限りの対策は行っていきたいですね。