防災グッズを用意している家庭は7割近く
今回、独自のコミュニティ組織「saitaコミュニティラボ」では、94人の女性に防災意識について調査しました。
「家に防災グッズは用意していますか?」という項目では、「用意している」と答えた人は67%、「用意していない」と答えた人は33%で、7割近くの家庭で防災グッズを用意していることがわかりました。
しかし一方で、「防災グッズは、十分なものを用意していると思いますか?」という質問に対しては、81%もの人が「まだ足りないと思う」と回答し「十分だと思う」と答えたのはわずか11.1%という結果に。
防災グッズを用意している人でも、自信を持って「これで大丈夫」と思える人は少ないのが現状のようです。
実際に用意している防災グッズ、最多は「水」
では自宅でどんなものを実際に用意しているのでしょうか?
最も多かったのはやはり水、次に非常食、ろうそくやライト、マスク、簡易トイレやトイレットペーパーが続きました。マスクやアルコール消毒などは、コロナ禍を機に用意している方も多いかもしれませんね。電気やガスが使えない際にあると便利なカセットコンロも、4割以上の方が用意しているようです。
防災グッズはどのくらいの頻度で見直している?
防災グッズを用意していても、いざという時に使えないと意味がありませんよね。
では、家庭に防災グッズを用意しているみなさんは、どのくらいの頻度で見直しを行っているのでしょうか?
「防災グッズを定期的に見直していますか?」という項目では、「用意しているが見直していない」という人が一番多く36.5%、次に多かったのが「1年に1度」で28.6%。
「半年に1度」という人は22.2%いましたが、「1ヶ月に1度」とこまめに見直しを行なっている人は1.6%とごくわずかでしたよ。
こまめに行なった方がいいことはわかっていても、つい後回しになりがちな防災グッズの見直し。
実際に見直してみても「何が必要か、よくわからない」という人も多いかもしれませんね。
では、実際に災害に遭い避難などの経験がある人は、どのようなものが必要と感じたのでしょうか?
実際に災害に遭って「これは必要」と感じたもの
ここからは、実際に災害に遭ったコミュニティラボのみなさんが「これは必要」と感じたものについて、一部ですがご紹介します。
電気や電池
『電気が止まってしまった時、懐中電灯が役に立ちました!』
『モバイルバッテリー』
電気が使えなくなった時に、懐中電灯やランタンなどがあって助かったという声がとても多かったです。さらに、情報収集が多くなるため、スマホのモバイルバッテリーが重宝したという声も。
また、発電機を自宅に用意していたという人もいらっしゃいましたよ。
トイレ関連のもの
『簡易トイレ』
『実際に東日本大震災で被災した際、食べ物が炭水化物に偏ってしまったため、子どもが便秘になってしまいました。幸いわが家は浣腸の買い置きがあったのでどうにか乗り切れましたが、浣腸が入手できずに痛い思いをしてしまった子もいたようです。 それ以来、防災用品の中に「浣腸」を必ず入れるようにしています』
簡易トイレや生理用品は準備しているご家庭も多いかと思いますが、浣腸については「盲点だった」という人も多いのではないでしょうか?
確かに、水分を十分に摂れなかったりストレスが加わったり、大人でも子どもでも便秘になりやすい環境かもしれません。
いつかのために備えは大切!
saitaコミュニティラボでお聞きした、おうちで揃えている防災グッズについてご紹介しました。
実際に災害に遭ってみて初めてわかることもあるでしょうから、今の防災グッズだけで足りるかどうかは誰にもわかりません。
しかし、「備えあれば憂いなし」という言葉もあるように、ある程度の備えがあった方が心の面でも安心かと思います。
今回、コミュニティラボのみなさんにお聞きした防災グッズ事情をもとに、ぜひ今おうちで準備しているものの見直しも行ってみてくださいね。