子どもの金銭トラブルを経験したことはありますか?
小学生以上になると、お子さんの行動範囲も広がり、お小遣いを持って出かける機会も出てくるかと思います。
今回、独自のコミュニティ組織「saitaコミュニティラボ」では、お子さん同士の金銭トラブルについて伺いました。
「お子さんに、お子さん同士の金銭トラブルがこれまであったことはありますか?」という質問をしたところ、「ない」と答えた方が最も多く82.9パーセント、次に「ある」と答えた方が14.3パーセント、「わからない」と答えた方が2.9パーセントという結果でした。
「ある」と答えた方は少なめでしたが、実際にどのようなトラブルがあったのか詳しくお話を伺いました。
身近で起こった金銭トラブル
実際にどんなトラブルを経験されたのか、当事者の方にお話を伺いました。
『コンビニでお菓子を奢っていた』
『オンラインゲームでギフトを大量に送っていた』
『誕生日プレゼントと称して、指定されたものを買いに行かされていた』
駄菓子屋で数十円というものから、オンラインゲーム上でなんと友達に五千円以上のアイテムをギフトしていたというお話も。ゲーム内の課金は実際に見えるお金ではないので、金銭感覚が掴めずに気付いたら凄い金額になっていた、ということもあるようです。
似たようなケースとして、suicaなどにチャージしたお金も見えにくいので、自分の分のついでに気軽に友達に買ってあげていたということも。現金で実際にお金が減っていく感覚などを覚えさせることも必要そうですね。
親が気付かなかったケースも
今回行ったアンケートでも「子ども同士の金銭トラブルの現状がわからない」と回答されている方が、2.9パーセントいらっしゃいましたが、実際にトラブルがあった方に詳しくお話を伺うと、金銭トラブルは大人からは見えないところで行われて、そのまま終っている、ということも少なくないように感じました。
『一人の子が度々数人分の支払いをしているようだと店側から小学校に通報があり、大問題に』
『ママ友から自分の子が他のお子さんにしょっちゅうオンラインゲームのギフトをさせていると聞き、大ショック』
金銭トラブルを起こしている当事者達からではなく、第三者から教えられて発覚したということもあるようです。
お店から学校に通報されてトラブルを初めて知ったという保護者の方のお子さんは、「奢ってあげるよ」と言われ、他のお子さん達も奢ってもらっていたので断れなかったそうです。良くないとは思いながらもきちんと断れなかったことも、その話を親に相談してくれなかったこともショックだったとのこと。
けれど、知らないところで終わっていた方が怖かったので、「発覚して良かった!」と考え、今一度子どもとお金の使い方について話し合い、日々の状況を把握していこうと思ったとお話しして下さいました。
金銭トラブルに巻き込まれないために気を付けていること
大人からは見えないところで起こりやすい子ども同士の金銭トラブル。どうしたら防げるのでしょうか? 実際に皆さんが心がけていることについても伺いました。
『子どもと一緒にお金の管理をする』
『金銭トラブルの例を子どもに話し、どうしたらいいか考える』
『奢る・奢られる・借りる・貸すはしないことを徹底している』
金額の大小に関わらず、お金の貸し借りなどはしないよう徹底している方が多かったです。
他には、ネットなどで調べた友達同士の金銭トラブルについて話をして、お金のトラブルの色々な「ケース」を伝え、自分ならどうするか考えさせることで、同様のトラブルに気を付けられるようにしているというお話も。
普段からコミュニケーションを取っていれば、お子さんも金銭トラブルに巻き込まれた際に、すぐに親に相談もできるかと思います。
アンケートでは「金銭トラブルがあった」と回答した方は少なかったのですが、お話を聞くと後から偶然金銭トラブルがあったことを知った、というお話もありました。親が知らない間にお子さんがトラブルに巻き込まれていることもあるかもしれません。
普段から家庭で金銭の取り扱いについて話し合い、情報共有を欠かさないことが、トラブルに巻き込まれないためには必要そうです。この記事が、お子さんとお金の扱い方について話をするきっかけになると嬉しいです。