行き渋り経験のある子どもは約4割
今回、独自のコミュニティ組織「saitaコミュニティラボ」では、子どもを持つ読者70人に「夏休み明けのお子さんについて」調査を行いました。
「過去の長期休業後に登園・登校を渋ったことはありますか?」と質問をしたところ、最も多かったのは「行き渋ったことはない」という回答で60%、次に多かったのは「“やだな〜”など軽く行き渋った」との回答で35.7%でした。
「絶対に行きたくない」と強く行き渋った経験のあるお子さんは4.3%で、軽く、または強く行き渋り経験のあるお子さんは4割ほどでした。
筆者にも年長の息子がいるのですが、長期休み明けはいつも「いやだ! ずっとおうちにいる!」と大泣きして行き渋ります。
毎回「行けば楽しいよ!」と無理やり送り届けますが、やはり親としてはニコニコと笑顔で登園してほしいのが本音……!
お子さんが行き渋った経験のあるみなさんは、どのように対処したのでしょうか?
子どもが行き渋るときの対処法
ここからは、saita読者のみなさんにお聞きした「行き渋った際の対処法」をいくつかご紹介します。
子どもに共感する
『「ママも休み明けの仕事は嫌だなと思うし、子どもの頃も夏休み明けの学校は嫌だったよ」と同意する。また、「○○ちゃんに会えるよ~」とプラスのことも付け加える』
子どもが行き渋ったときには、まずは子どもの言うことに共感しているというママが多数!
「ちゃんと行きなさい!」と言われてしまうより「そうだよね」と共感することで、お子さんも気持ちを理解してもらったと安心して登園・登校しやすくなるようです。
さらに、共感した後には「久しぶりにお友達に会えるの楽しみだね!」と、お子さんがポジティブになれるような声がけをするという人も多くいました。
これなら行き渋っていたお子さんも「行ってみようかな?」と思えそうですね!
ほかの選択肢を用意してあげる
『先生にも相談して「なるべく早く帰ってきていいよ」と伝えた』
『「本当に嫌だったら保健室など他の場所にいてもいい」と伝えた』
「早く帰ってきていい」「保健室にいてもいい」など、お子さんに逃げ道を用意してあげることで、登園や登校を促している人もいらっしゃいました。
大人でも「ダメだったらこうすればいい」と別の道があると、心が軽くなりますよね。お子さんでも「別の道がある」と知ることで頑張れるケースもあるようです。
一方で、回答の中には「そのまま不登校になってしまった経験があるので、 無理に登校させようとせず、心と体を休めることを優先させればよかったと後悔しています」という声もありました。
親もどこまで子どもの想いを聞いてあげるべきか見極めが難しくはありますが、どうしても行けないときには様子を見ることも必要なのかもしれません。
とはいえ、やはりできる限り何事もなく長期休み明けに登園・登校をしてほしいですよね!
他に親にできることには、どのようなものがあるのでしょうか?
行き渋りには普段からの対策が大切!
みなさんからいただいたアンケート結果を読んでいると、「お子さんが行き渋ったとき」だけではなく「行き渋る前」の対策も大切なようでした。
ここからは、saita読者のみなさんが普段から行なっている行き渋り対策をご紹介します。
休み中も生活リズムを崩さない
『長期休みでも普段と変わらない生活時間で過ごすようにしています』
長期休みの間も普段登園・登校するときの生活リズムを保ったまま生活することで、休み明けに朝起きることが辛くなってしまうことを避けられるようです。
確かに、休み中あまりにゆっくりしすぎてしまうと、いざ動こうとしたときに心も体もついていかなくなってしまいそうですものね。
子どもの話をよく聞く
『心配事があったらどんなことでも話すように伝えて、子どもと会話する機会を持つ』
長期休みに限らず、日頃から子どもの話をよく聞くようにしているというご家庭が多いようでした。
普段から心配事を親も理解し解消していくことで、休み明けもすっきりとした気持ちでお子さんは登園や登校ができるのですね。
この他にも、普段から行なっている行き渋り対策には「ママ友同士で情報共有」「行事はもちろん、ボランティアにも参加して子どもの様子を把握する」などがありました。
休みが明ける前から新学期を迎える準備を
お子さんのいるsaita読者のみなさんにお聞きした、長期休み明けの行き渋り対策についてご紹介しました。
長い休みが終わりママもホッと一息つけるかと思ったら行き渋り……となっては、こちらも正直疲れてしまいますよね。休み明けにお子さんが気持ちよく登園・登校できるよう、休みが明ける前から少しずつお子さんに合った対策をとっていきましょう!