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子どもの「お小遣い」いくらが正解?「毎月足りなくなる」「お小遣いとは別の請求が多くてモヤモヤ」

働く・学ぶ

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2024.10.17

子どもが少し大きくなると、友達付き合いや欲しいものが増えてきて「お小遣い」を渡したほうがいいのか考える方も多いのでは? お小遣い制を導入しても、いくら渡せば適切なのか、お小遣いだけで足りない場合はどうするかなど、悩む方も多いはず。そこで今回は、40代前後のお子さんがいる女性に、子どものお小遣いについて調査。お小遣いの相場や、ママたちのモヤモヤする気持ちなどリアルな声をご紹介します。

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特集:100人に聞く!新40代大解剖!

年齢とともに必要になるお小遣い

そろそろ子どもにお小遣いを渡そうか、渡すならいくら渡すのが適切なのか悩むことも多いもの。そこで独自のコミュニティ組織「saitaコミュニティラボ」にて、40代前後の女性に子どものお小遣いについて聞いてみました。

小学生の子どもには……

お小遣い渡していますか:小学生

まずは小学生のお子さんがいる方に聞いたところ、お小遣いを渡しているご家庭は約3割ほどと少ない様子。

渡している金額

渡している金額も500〜1000円が最も多く、まだ金額も少なめでした。

必要に応じて渡すことはありますか

一方で、必要に応じて子どもにお金を渡す人が9割近くといました。小学生はまだ親と一緒に行動することが多いので、その都度買ってあげることも多いのかもしれませんね。

中学生の子どもには……

お小遣い渡していますか:中学生

中学生のお子さんになると、7割以上のご家庭でお小遣いを渡しているようです。

渡している金額

金額は2000〜3000円が6割以上と最も多く、次に1000円以下と4000〜5000円の割合が同じでした。

必要に応じて渡すことはありますか

また9割以上の方が、お小遣いとは別に必要の応じてお金を渡していることがあるようです。交友関係も広がり、友達同士で出かけることも増える中学生は、お小遣いだけでは足りないようですね。

高校生の子どもには……

お小遣い渡していますか:高校生

渡している金額

高校生にもなると、お小遣いを渡している家庭は8割以上になり、渡す金額も4000〜5000円が最も多く6割に。1万円以上渡していると回答した家庭も2割ほどいました。

必要に応じて渡すことはありますか

また、必要に応じてお金をさらに渡すことがあるかという質問には、全員が「ある」と回答。
友達づきあいも増え、外出先での飲食も増える高校生。お小遣いはもちろんのこと、それ以外にも必要なお金がかなりあるようです。

お小遣い制を取り入れている家庭に聞いた“お小遣い制のメリット”

小学生の頃は3割程度でしたが、高校生になると8割以上の子どもがお小遣い制になることがわかりました。お小遣い制にすると、子どもや親にとってどんなメリットがあるのか詳しく聞いたところ、次のようなメリットを感じているようです。

お小遣いを管理する子ども出典:stock.adobe.com

お金の管理ややりくり能力がついた

 『本当に欲しいものと、そうでもないものとをじっくり考えて決められるようになった』

『節約するなどして欲しいもののためにやりくりする、お金の大切さを実感している様子』

使える金額が決まっていることで、子どもが本当に買いたいものをしっかり考えるようになったようです。

お金を計画的に使うようになった

 『自分で欲しいものあれば貯めて買ったり、お金の使い方を計画立てたりするようになった』

大きい金額のものが欲しいときは数ヶ月貯めて買うなど、計画的にお金を使えるようになったという声も。目先の欲しいものが本当に必要なのか、一旦よく考えることは大事なことですよね。

お手伝いを積極的にするようになった

 『頑張ったら渡すというお小遣いなので、頑張ってお手伝いをしてくれています』

『欲しい物があるときは進んでお手伝いをしてくれるようになった』

こちらは、お手伝いをしたらお小遣いを渡すというルールを取り入れているご家庭の声です。家庭によっては、働いた分お金やポイントを得られるルールにしている家庭もありますが、子どもが自ら手伝うようになるなどメリットを感じているようです。

結局お金が足りない……?お小遣い制でもモヤモヤは残る

お小遣いをお願いする子ども出典:stock.adobe.com

お小遣い制にはメリットも多いようですが、モヤモヤする気持ちが残る人も……。

 『毎月大体足りなくなる』

『すぐに使い切るので、計画的に使えない』

計画的に使える子もいる一方で、すぐ使い切ってしまい、その都度さらに渡すことになるご家庭も。

『ママ友の家では「お小遣いが足りなくなると友達からお金を借りてしまうようになった」という問題が発生して悩んでいるようです』

お小遣いがなくなると友達に借りてしまう子も。お金の貸し借りについても、家で子どもとしっかり話し合っておきたいですよね。

『お小遣い制じゃない、都度欲しいものを欲しいだけ買ってもらえる友達とのギャップを感じている』

自分の家庭とは異なり、子どもの友達が何でも買ってもらえる環境だと、子どもから不満の声が上がることもあるようです。

子どもに渡すお小遣いについて、金額以外にもさまざまな悩みがあることが浮き彫りになりましたね。お小遣い制を導入する際にはもちろん、普段からお金が足りなくなった場合はどうするか、家庭によって金額に違いがあることなど、お金に関することも子どもと話し合っておきたいですね。

ちなみにわが家にも高校生がいますが、高校入学時からお小遣い制を導入。はじめは問題なくやりくりしていたのですが、部活やクラスの友達が増えるにつれて飲食代や遊びに出かける外出費用が増え、お小遣いでは足りないと請求されることが多々ありました。自分の高校生時代にこんなに外食してたっけ……? と思うほど飲食代がかかり、さらに洋服代も足りないと言われて出すことも……。

毎月払っているのにこれではお小遣いの意味がない! ということで先日話し合いをして、洋服については金額も高いので、お小遣い以外に季節ごとに洋服代を渡し、その中からやりくりすることに。そのうちオシャレな友達に、安くてオシャレな服が揃うお店を教えてもらったり、外食の頻度を減らしたりして、欲しいものを買っているようです。欲しいものはすべて手に入れることができる人もいるけれど、自分でお金を稼ぐまでは、限りある中でお金の使い道を考えてほしいと思います。

お小遣いについては、家庭によって考え方も金額も異なります。正解がないからこそ大事なのは、子どもが成長する上でその都度話し合い、お互いの納得する部分を探すことではないかと感じています。

今回のアンケート結果も参考にしながら、家庭の考え方や、子どもの成長に応じた適切な金額などを見つけてみてくださいね。

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著者

mamiWaka

mamiWaka

語学系出版社でワーキングマザーを経て、現在はフリーのライター・編集者。分かりやすく読みやすい、役立つ記事を目指しています。

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