目(若年性老眼・ドライアイ・眼精疲労など)
長時間小さなスマホの画面を見つめていると、眼のピント調節機能が低下して見えにくさを感じる上、瞬きの回数も減ることから目はカラカラ。若くても老眼のような症状やドライアイ、疲れ目やかすみ目につながります。瞬きの回数を意識し、長時間の利用をやめることが何よりの予防策です。放っておくと目の疲れが慢性化し、そこから肩こりや頭痛を併発するなどの悪影響が出てくることがあるので気をつけましょう。
暗すぎ、明るすぎに気を付けて!
バッテリーを気にしてスマホの画面を暗くしていませんか? 暗い場所で小さい画面の文字を読むと目に負担がかかり、ダメージにつながります。また、明るすぎるのも、光の取り込みを調節する筋肉が緊張し、目によくありません。画面を見ていて、まぶしさを感じない程度に調節し、字や画像がクリアに見えるように設定しましょう。
小児にスマホ斜視が急増?
ここ数年、小さい子どもから若者の年代に黒目が内側に寄ってしまう急性内斜視が増加しているそうです。国立成育医療研究センターは、「スマホなどの過剰使用により、斜視の発症や悪化を招く可能性がある」との論文を発表しており、確かな因果関係はないとしながらも、注意を呼び掛けています。10~20cmほどの近距離で画面を見続けることが影響しているとの見方で、とくに10歳以下の子どもは目の発達が十分でないため、注意が必要です。画面を見るときは「30cm以上離す」ことと「1日4時間未満までの利用」を心がけましょう。
スマホ姿勢が悪影響
スマホの画面の小さい文字を読もうとのぞき込むため、うつむいて首が前に出る姿勢がスマホ姿勢。小さいスマホを両手で持つと、自然と前かがみになってしまい、上半身が縮こまってしまいます。首が前のめりになり、背中は猫背になることで、さまざまなところに悪影響が出てきます。
スマホ顔
スマホの画面に集中し、スマホ姿勢をとっていると、顔も自然と長時間うつむいた状態となり、顔の筋肉の緊張がゆるんでいきます。そんな状態が続くと頬やあごの皮膚がたるんでいってしまうとのこと。フェイスラインに変化を感じてきたら、それはスマホ顔かもしれません。
巻き肩
巻き肩とは、肩が前方に出て、体の内側に巻いている状態のこと。横から見たとき、肩が耳より前に出ていたり、顎が前に出ていたり、仰向けに寝た状態で肩が敷き布団につかないなどの特徴があります。スマホ姿勢を続けると、腕を内側にとじた姿勢が続くので、肩が内側に丸まり、背中は猫背になっていきます。そうなると、歪んだ骨格とのバランスをとるために、顎が前に出てきてしまうことになります。
ストレートネック
ストレートネックとは、頚椎のアーチが無くなり頭部への負荷がかかり易くなってしまう状態のことです。スマホ姿勢を続けることによって、頭部は肩口よりも前に突き出ます。それが原因で首の骨のカーブが損なわれてしまいます。このストレートネックによって血流が悪くなり、肩や首のこりや冷え、イライラや不眠など、さまざまな不調を引き起こすことにつながると言われています。
正しい姿勢を意識しよう
スマホを見るときは前かがみにならずに、顔を上げて首をまっすぐにし、身体のわきに二の腕をつけ、画面を目線の高さまで上げましょう。背筋も伸ばして、おしり全体でバランスよく体重を支えることもポイントです。
長時間同じ姿勢でいるのではなく、コリをほぐすためにこまめにストレッチを取り入れるのもおすすめです。