子どもにスマホを使わせると決まったら、事前にその家のルールを決めることをITジャーナリスト・鈴木朋子さんはおすすめしています。「親子で学ぶスマホ講座2」でもご紹介したようにフィルタリングをしっかり設定したあとは、親子でインターネットの危険性やマナーを確認し、スマホを使う場合のルールを決めてみましょう。今回は、鈴木さんの著書「スマホとネットを安心に使う本」にも掲載されているスマホルールをご紹介します。
1.知らない人と繋がらない・会わない
不特定多数に自身の言葉を発信するSNSはつねに多くの人が行き交うスクランブル交差点のような場所。さまざまな人の言葉が行き交い、時にはダイレクトメールなど直接のやりとりに繋がっていくことも……。普段なら知らない人にいきなり心を開くことはなくても、同じ趣味を公言していたり、親近感の沸く言葉を投げかけることによって、子どもを信用させ、事件につながるようなことになることも少なくありません。インターネットは顔の見えない世界です。中には嘘でぬりかためて自分を騙そうとする悪人がいることを子どもたちにしっかり理解させましょう。まずは知らない人と交流しないこと。そして万が一、ネット上で会話を交わしたとしても決して合わないことを徹底させましょう。
TwitterやFacebook、Instagram、TikTokなどのSNS以外にも閉じたコミュニケーションツールに見えるLINEにも注意が必要です。友人に誘われて入ったグループトークから知らない人と繋がってしまう可能性があります。ネット越しの相手が交流していい安全な人物なのか、子どもに判断するのは難しいこと。だからこそ、LINEで「友だち」になるのは、実際に会ったことのある人とだけと決めておくのがおすすめです。
オンラインゲームも要注意
スマホとは別の話ですが、オンラインゲームで知らない人どうしがチームを組み、敵を倒したり、ミッションをクリアするようなゲームだと、「知らない人であっても会話をしながら1つの事柄を成し遂げるという一体感が生まれ、警戒心が薄れてしまいます」と鈴木さん。そういった出会いをきっかけに実際に会って、事件に巻き込まれるケースも増えているので注意が必要です。