2.夜は〇時まで・リビングで使用
子どもの年令によって、時間は変わってくるかと思いますが、成長期の子どもの睡眠時間を確保するためにも、夜の利用制限を設けるといいでしょう。グループチャットで盛り上がったり、動画サイトを見過ぎてしまったり、制限しなければ、いつまでもスマホから離れることはできません。「スマホは〇時まで」と家族のルールにしてしまいましょう。
さらに、個人の部屋にスマホを持ちこみ、親の目の届かないところで使いすぎたり、トイレやお風呂などに持ち込んで、四六時中スマホというのも避けたいところです。リビングにいるときだけスマホを使うようにルール決めするのもいいでしょう。個人の部屋への持ち込みをOKにした場合は、「就寝時だけはリビングに置く」などのルールに変更するのもアリです。
3.個人情報をSNSにアップしない
ネットではいろんな情報を得られるだけでなく、自らが発信者となれます。自分の思いを言葉にして発信したり、お気に入りの写真をアップして共感してもらったりと使い方はさまざまですが、ネットの世界には悪人もいることを忘れずに。何気ない発信から個人情報を得ようとする人もいるので注意が必要です。
【注意が必要な個人情報】
- 本名
- 住所
- 生年月日
- 学校名
- 顔写真
- 最寄り駅
- リアルタイムな居場所 など
SNSのプロフィールや投稿などで以上の個人情報を乗せるのは危険です。本名や生年月日を明かすとパスワード類を推測され、アカウントの乗っ取りやショッピングサイトで勝手に買い物をされてしまったりなどの危険性があります。そして住所はもちろん、学校名、最寄り駅などは生活圏を特定されてしまうため、プロフィール画像で本人の顔もあげていれば、まちぶせの被害などにつながることも。そして、「今、家族で旅行中!」などリアルタイムな居場所の発信は、空き巣のターゲットになってしまうこともあります。
本人が個人情報を載せていなくても、フォローしている友人たちの情報をたどればわかってしまうこともあります。知り合い以外の人物が個人情報を見ている場合もあることを考えなくてはなりません。個人情報の流出にはいつも危険が潜んでいることを理解して、限られた人たちだけが閲覧できて、不特定多数の人に見られることのない非公開アカウントを活用するのも1つの方法です。
画像・動画にも情報がいっぱい
なにげなく日常を撮影しSNSでアップするの時は、個人情報が隠れていないかどうか慎重にチェックを! 着ている制服で学校がわかり、よく立ち寄るお店や通学路などをアップしていれば、googleマップのストリートビューなどで簡単に特定されてしまいます。アップする前に場所が特定されるもの、自分自身の個人情報が載っていないか確認してください。そして、意外と見落としがちなのが動画です。動いているため、わかりにくいですが、静止することで読みとれる情報もたくさん潜んでいます。必ず細かくチェックをしてからアップしましょう。
また、自分以外の友人や知り合いの子どもなどと撮った写真をSNSに挙げるのも要注意! 本人の了承を得たり、顔などがわからないようにスタンプ処理をするなど、プライバシーの配慮を忘れずに。
また、ネット上に載せた動画・画像・文章などは誰かに保存され、自分の知らないところで使われてしまうこともあるので、一度投稿したもの、誰かに送ったものは消せないものとして考えましょう。だからこそ、情報の発信は慎重に!
4.パスコードは親と共有する
スマホ本体のロック機能を解除するパスコードは親が把握し、いざとなればチェックすることを伝えておきましょう。子ども自身が勝手にパスコードを変更するのも禁止です。スマホを親に貸してもらっているという意識を持たせ、親にみられてマズイこと、恥ずかしいことはしてはいけないと認識させましょう。
アカウント・パスワード類を友人と共有しちゃダメ!
動画配信、音楽配信などのアカウントは、基本的に家族以外の共有は絶対にNG! 月額で料金を払って動画・音楽をたっぷり楽しめるサブスクリプションですが、友人とアカウントを共有するのは違法です。
恋人や仲のいい友達とSNSのアカウントを共有するのもやめましょう。今ある人間関係は永遠ではなく、時間とともに変化していくもの。恋人と別れたあと、アカウントをめぐってトラブルになるケースも多いと鈴木さんは言います。また、その共有したパスワードをヒントに他のアカウントのパスワードを推測されて、SNSでなりすましの被害につながることもあります。
パスワードは人と共有せず、簡単に推測されにくいパスワードに設定しておくようにしましょう。
5.著作権侵害をしないこと
人がアップしていた画像や有名人の写真などを保存し、自分のSNSに投稿したり、プロフィール画像に使用する人がいますが、ネットの画像や文章にも著作権や肖像権があることをご存じですか? 個人的に楽しむために保存することは基本的に問題ないものの、それをネット上にアップするのは著作権違法になるとのこと。著作権法上では小説、漫画、イラスト、楽曲などが主な保護対象と定義されていますが、一般ユーザーの撮影してアップしていた写真を無断で使用したり、有名人の写真をアイコンにしようするのもNG。画像は写真を撮影した人の著作物なのでやめましょう。キャラクターやイラストなども同様で描いた人、デザインした人の著作物です。それらの画像を加工してアップしても違法となる可能性が高いのでやめましょう。
画像だけでなく、文章にも著作権があり、書籍や小説はもちろん、人のブログの文章やニュースサイトの文章の転載もネットにあげるのもダメ。
動画に関しては、有料の動画配信サービス(Netflix・Hulu・Amazon primeビデオなど)でアプリ内でダウンロードする分には問題ありませんが、基本的にYouTubeにあった動画をアップすることはもちろん、ダウンロードすることも違法になります。
ネットにあるものは比較的簡単に保存がしやすく、自分の好きなように使っていいような気がしてしまいますが、それを自分の発信としてネットにあげてはいけないことをきっちり認識しましょう。