教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
ヨーグルトで手軽に漬物を作ろう
今回はみなさんに、全く新しい漬物をご紹介します。自宅で作る身近な漬物のひとつにぬか漬けがありますが、つくるのに手間がかかります。
冷蔵庫で作れるとはいっても、ぬか床の管理や場所をとることなど、意外と面倒なものです。そこで手軽に、乳酸菌で発酵させた漬物ができる、「大根のヨーグルト漬け」の作り方をご紹介します。
大根
大根はビタミンCが多い野菜です。そして皮の部分に食物繊維も多いので、このまま皮を剥かないで使っていきます。
「大根のヨーグルト漬け」の作り方
ヨーグルトにはもともと乳酸菌が含まれていますので、それをうまく活用して作る漬物です。爽やかな酸味があとひくおいしさです。今回は大根で作りますが、いろいろな季節の野菜で作れます。
材料
- ヨーグルト……200g
- 塩……小さじ2分
- 大根……2分の1本程度
- だし用昆布……1本
- 食品保存用袋(大根の大きさにぴったりサイズの袋)……1枚
今回はだし用昆布を使用していますが、ゆずの皮やたかの爪を入れてもOKです。だし用昆布は、ハサミなどでひと口大にカットして使うとよく出汁が出ます。
作り方
1.食品保存用袋にヨーグルトと塩、昆布を入れ、スプーンなどでよく混ぜます。味見をしてしっかりと味が均等についているか確認してください。
塩がしっかりと混ざっていないとおいしくしあがりません。スプーンなどでかき混ぜて、しっかりと溶かしてください。
2.大根は葉を切り落として、皮をつけたまま縦4等分にします。隠し包丁を入れます。
隠し包丁とは、皮目に包丁で切れ目を入れることです。切り落とさないように包丁は完全に通さず、斜め1〜2mm幅の切れ目を入れます。
大根はあまり大きいとなかなか漬からないので、ある程度漬けやすくするために大きさを調節して、隠し包丁を入れます。きゅうりやナスなどで作るときも隠し包丁は入れてください。
3.切り込みを入れた大根全体に塩を振ります。塩を少し揉み込むと、自然と水が出てきます。
4.1の漬け床に大根を入れ、食品保存用袋の空気を抜いて封をします。冷蔵庫に入れて、2~3日かけて漬け込んでいきます。
5.今回は漬け込んでから3日経ち、袋から大根を取り出しました。大根から水分が出て、漬け床が水っぽい液体になっています。取り出した大根は、水洗いまたはキッチンペーパーで押さえます。ひと口大に切って、できあがりです。
ぬか漬けよりもさっぱりしています。ヨーグルトにつけているので、ほんのり爽やかな酸味があります。
残ったヨーグルトの漬け床は、オリーブオイル(お好みの量)と酢(お好みの量)を加えると、ドレッシングとして活用できます。塩こしょうやカレー粉、刻んだパセリをお好みの量加えても、おいしくドレッシングがしあがります。
今回は「大根のヨーグルト漬け」をご紹介しました。大根以外にもナスや薄切りのかぼちゃ、かぶ、きゅうり、にんじんなどがおすすめです。ぜひ、作ってみてください。
▼詳しい作り方は動画で確認できます。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。