教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
しょうがと白菜で作る鍋
今回は、しょうがをふんだんに使った鍋料理をご紹介します。豚バラ肉と白菜を使った絶品鍋です。
風邪予防や感染予防に役立つレシピで、とにかく体を温める効果がすごいんです。正月太りで食べ過ぎや飲み過ぎ、胃が疲れたときにもおすすめです。
しょうが
しょうがは、油と炒めることで辛み成分のジンゲロールの一部が、体温め効果が高いショウガオールに変わります。またジンゲロールの一部はジンゲロンに変化します。強い殺菌効果を発揮し、感染症の予防に役立ちます。しょうがをしっかり炒めることで、辛さがマイルドになり食べやすくなります。
にんにくもアリシンがアホエンに変わり、免疫力アップや血流促進、ガン予防など、さらに強力にパワーアップします。
しょうがは食べ方によって、全く効果が変わってきます。生のしょうがは体の表面を温め、発汗を促します。夏場の体温調節には有効です。
しかし冷え対策には、加熱したり、干したりしたしょうがおすすです。加熱や乾燥したしょうがは血管を広げて血流を促し、内臓など体の深部を温めて、寒い季節の冷えや肩こり、下痢、風邪予防などに有効です。
しょうが鍋の作り方
材料(3~4人分)
- しょうが……100g
- 干ししいたけ……3枚
- おろしにんにく(輪切りにしたにんにくでも可)……小さじ1
- しょうゆ……大さじ1
- みりん…・・大さじ1
- ごま油(少し多めに使ってください)……大さじ2
- 水……800cc
- 塩……小さじ2
具材
- 白菜(キャベツでも可)……4分の1
- 豚バラ薄切り……250g
作り方
1.野菜の下準備をします。白菜は、表面の2~3枚の葉を外してしっかり洗います。中の白菜は、よくすすぎ洗いをします。白菜が早く煮えるように、千切りにします。芯の部分を3~5mmくらいの間にカットし、葉の部分は少し大きめにカットします。
ポイント
白菜の繊維に対して垂直にカットしているので、食感が柔らかくしがるのが特徴です。
しょうがは悪い部分や黒い部分だけを取り除いて、皮ごと使います。しょうがは皮に香りがあるので、皮も一緒に使ってみてください。薄切りにしてから、千切りにします。
2.鍋のつゆを作ります。鍋にごま油をひき、しょうがを入れ、炒めていきます。しょうがを少し炒めたら、おろしにんにくを加えて一緒に炒めていきます。しょうがは、しっかりと加熱します。
3.しょうがをしっかりと炒めたら、水を入れます。さらにしょうゆ、みりん、塩を加え、混ぜ合わせます。干ししいたけを洗い、鍋に入れます。しばらく煮立てます。
石づきは取ってもいいですし、固いところが気にならなければ全部砕いて使っていきます。石づきは香りがいいので、今回は一緒に使います。
4.しいたけのうまみがスープに出たところで、白菜を入れます。白菜の上に豚バラ薄切りを加えます。
ポイント
白菜の量が多きときは、無理をして鍋に入れないでください。鍋の様子を見ながら足してください。
5.全体が煮えたら、できあがりです。
今回は、絶品しょうが鍋をご紹介しました。鍋の〆には、お餅を入れてお雑煮のような食べ方もおすすめです。鍋のつゆは不要で簡単に作れるので、寒い季節に作ってみてください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。