肌が乾燥する原因のひとつになる「食生活」
肌が乾燥する理由のひとつに挙げられる「食生活」。手軽だからと、ついインスタント食品やファストフードばかり食べていませんか?
栄養バランスが偏ると、きれいな肌が育ちにくくなるため、健やかな肌が育つための栄養を食事からしっかり摂取する必要があります。
乾燥知らずの肌づくりのためには、“ある食材”を日ごろの食生活に取り入れるとよいのだそうです。
海藻がもつ、肌にうれしい4つのパワー
ある食材の正体は、「海藻」です!
「髪には海藻がよい」と耳にしたことがある方も多いと思いますが、じつは肌にとってもプラスに働いてくれるとのこと。今回は、海藻がもつ、肌にうれしい4つの栄養素をご紹介します。
1.「ビタミンC」
海苔には、肌を白くする成分として広く知られている「ビタミンC」が含まれています。
その量はなんと、みかんの約6倍、レモンの約2倍のビタミンCを含んでいます(100gあたり)。
◆ビタミンCの効果
- メラニンの生成を抑制する。
- コラーゲンの生成を促す。
- シミやシワを改善する。
コラーゲンは、肌のハリを促し、毛穴の開きや肌のたるみの予防にも効果的。シミやシワの改善、紫外線による「光老化」の予防や改善にも効果があると言われています。
2.「フコキサンチン」
褐藻類、特にアカモクには「フコキサンチン」が多く含まれています。
◆フコキサンチンの効果
- 肌のハリや潤いを作り出す。
- 肌の水分量を保持し、ターンオーバーを促進する。
- 抗酸化作用をもつ。
フコキサンチンは、β-カロテンと同じ赤橙色のカロテノイド色素で、肌のハリや潤いを作り出す効果をもっています。
抗酸化作用を有することから、紫外線や加齢などの引き金になっている活性酸素の働きを抑え、お肌の老化を予防する効果もあると言われているのです。
3.「水溶性食物繊維」
海藻のネバネバ、ヌルヌルには「水溶性食物繊維」が含まれており、特に、メカブ、モズク、ワカメ、アカモクなどに多く含まれています。
◆水溶性食物繊維の効果
- 便を柔らかくしてスムーズな排便をサポートし、腸内環境を整える。
“腸活”で知られるように、体に悪いものをため込まないことも健康的なお肌を育てるためには必要です。
食物繊維には主に、野菜に含まれる水に溶けない「不溶性食物繊維」と、主に海藻や大麦などに含まれ水に溶ける「水溶性食物繊維」の2種類に大別され、腸内細菌のエサになるのは海藻などに含まれる「水溶性食物繊維」だけです。
<野菜の不溶性食物繊維>
<海藻の水溶性食物繊維>
野菜に含まれる「不溶性食物繊維」は、腸内細菌のエサにならないので、腸内環境を改善しません。数ある「水溶性食物繊維」の中でも、海藻に含まれるものは水に溶けるとゲル状になり、最も腸内細菌のエサになりやすいと言われています。
4.「フロロタンニン」
海藻には「フロロタンニン」と呼ばれる、抗酸化作用をもった成分が含まれています。
◆フロロタンニンの効果
- 紫外線によるダメージから肌を守り、日焼けを予防する。
フロロタンニンは海藻だけに含まれるポリフェノール類であり、日焼けの原因となる紫外線によるダメージから肌を守る働きがあるとされてます。
含有量は海藻により差があり、特にツルアラメと呼ばれる海藻に多く含まれることが分かっています。日常生活ではあまり見かけない海藻でが、サプリメントなどで補うのも効果的です。
海藻はヘルシーなだけでなく、美肌にも効果的! ご飯にのせる、お味噌汁やサラダに入れるなどして、ふだんの食生活に「海藻」を積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。