その枕、大丈夫ですか?
ダニの存在は知っていても、目視での確認が難しいことから「具体的なダニ対策はなにもしていない」という人は多いのではないでしょうか。
寝具のなかでも枕や枕カバーは、ダニが好む好条件「温度・湿度」「餌となるヒトのフケ」「暗く潜れる場所」の3つを満たしており、定期的に正しく対策をしないとダニが繁殖してしまいます。
そこでダニが増える梅雨時期を前に、家族にやさしいダニ対策ブランド「さよならダニー」の製造メーカーで知られる株式会社イースマイルが行った「就寝時に使用する枕に関する調査結果」と、ダニを増やしてしまうNG行為をご紹介します。
【NG行為1】枕カバーを洗わない
まず最初に「枕カバーを洗う頻度」について調査したところ、「1週間に1回程度」が最多(32.4%)の一方で、3週間以上枕カバーを洗濯していない、“ダニまくら”で寝ている可能性の高い人が全体の約4割もいることがわかりました。
なかでも、枕カバーの洗濯頻度が1か月に1回程度の割合が全体の2位(15.2%)という結果となり、枕カバーを毎日や毎週の洗濯ルーティンとしている人と、まったく気にしていない人とが両極端であることが判明しました。
【NG行為2】髪が濡れたまま寝る
じつは、髪の毛が濡れたまま寝てしまうと、枕の湿度が高くなり、ダニが繁殖しやすくなる傾向にあります。
そこで「就寝時の髪の毛の状態」についても調査しました。
すると、全体の約2割の方が週に1回以上は濡れたまま寝てしまっているという結果になりました。
【NG行為3】「首の後ろ・耳の後ろ」をしっかり洗わない
チリダニ類は、首や耳の後ろから出る分泌物「ノナナール」や「パルミチン酸」に誘引され、枕周辺に集まりフンをします。そのため、「 首・耳の後ろ」を意識して洗うことは、ダニ対策として有効な対策といえます。
そこで、「お風呂で首の後ろや、耳の後ろを意識して洗えているか」を調査した結果、全体の約半数の人が、首・耳の後ろ両方を意識して洗えていないことがわかりました。
調査の結果、多くの人がダニに対する正しい知識を持たないまま、ダニを増やすNG行為を行ってしまっていることがわかりました。
就寝中は、人の動きで舞い上がった布団や枕のダニアレルゲン(フンや虫体)が空気中に漂っているものを吸い込んでしまっている可能性があります。
フンのタンパク質はヒトにアレルギー反応を起こしやすく、寝ている間に大量のダニアレルゲンを吸い込むことで、鼻炎や喘息になる可能性を高めてしまいます。
ダニの活動が活発化し始める今の季節から、枕カバーをこまめに洗濯し、首や耳の後ろを意識して洗うなど、ダニを増やさない対策を始めましょう。
次回は、「掃除機の使い方で変わる!寝具と寝室の正しいダニ対策」で、さらに詳しいダニ対策についてご紹介します。