教えてくれたのは……春日 富士(かすが ふじ)さん
清掃代行 NAGAREBOSHI 本部統括兼、FC事業部長。一般社団法人日本洗濯機クリーニング協会 理事兼事務局長。お掃除アドバイザー。多くのメディアでご意見版コメンテーターとしても活動している。
お風呂の「エプロン」の中、掃除していますか?
「エプロン」とは、バスタブの側面を覆うカバーのことで、その内側はカビが溜まりやすい場所です。一部は取り外しができないものもありますが、多くのメーカーのものは取り外して掃除できます。
じつは、お風呂のカビの繁殖に大きく関係しているのは、このエプロンの部分。
お風呂のカビは、1か所で発生すると胞子をまき散らし、天井や換気扇、ドアなど、さまざまな場所に広がっていきます。見える部分をどれだけ掃除しても、エプロン内部のカビを放置している限りは、残念ながらカビ対策できているとは言えないんです!
エプロンのカビ汚れを落とす方法
エプロンの内側のカビは、一般的なお風呂用洗剤を使っても落とせません。カビ落としに特化した洗剤を使って掃除しましょう。
用意するもの
- 「カビハイター」などのカビ取り用洗剤
- メラミンスポンジ
- ゴム手袋(肘まであるロングタイプがおすすめ)
掃除方法
1.エプロンを取り外します。多くの場合、取り外し方はカバーの表面に記載されています。重さがあるので、気をつけて取り外しましょう。
※エプロンの取り外し方や取り付け方はメーカーによって異なるため、必ず取扱説明書をご確認ください。難しい場合は決して無理をせず、プロのクリーニング業者の方に頼むのも一つの手です。
2.ゴム手袋をし、汚れが気になる部分にカビ取り用洗剤を吹きかけます。このまま10分以上放置します。
3.メラミンスポンジで、こすり洗いします。
4.水で洗い流します。水気が残っているとカビが発生しやすくなるため、しっかりと乾かしてから元に戻してください。
カビだけでなく「コバエ」対策も同時にできる
上記の方法でエプロンの内側をキレイな状態にしておくことは、カビの発生を抑えるだけではなく、コバエの発生を予防することにもつながります。それは、カビもコバエも好む環境が同じであるためです。
どちらも梅雨から夏にかけての高温多湿な環境を好むので、浴室の温度を下げることも予防策になります。
カビ・コバエ対策に。毎日やっておきたい“入浴後のひと手間”
お風呂から出る際にシャワーで浴室全体に水をかけて冷やすと、カビやコバエの予防に効果的。壁や床に水を1分ほどかけるだけでOKなので、簡単に対策できます。
浴室乾燥機があるご家庭では、その後に「涼風」ボタンを押して乾燥させましょう。梅雨や夏の時期に「乾燥」を使うと浴室が高温になってしまうので、「涼風」が適していますよ。
こまめな掃除+予防策で、いつでも清潔なお風呂をキープしてくださいね!
※洗剤を使用する際は、パッケージ記載の使用上の注意点をよく確認のうえ、必ず守ってください。