「トイレ」の“いやなニオイ”の原因となる“5つの場所”#お掃除のプロに聞く

家のこと

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2024.07.01

暑い時期になると、トイレのニオイが強くなると感じることはありませんか? それは、見落としがちな“ある場所”の掃除が不十分なことが理由かもしれません……! 今回は、お掃除アドバイザー・ハウスクリーニング専門家の春日 富士さんに「トイレのニオイが気になったときに掃除するとよい場所」を教えていただきました。

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教えてくれたのは……春日 富士(かすが ふじ)さん

春日さん

清掃代行 NAGAREBOSHI 本部統括兼、FC事業部長。一般社団法人日本洗濯機クリーニング協会 理事兼事務局長。お掃除アドバイザー。多くのメディアでご意見版コメンテーターとしても活動している。

ジメジメする時期は、トイレにニオイがこもりやすい

気温と湿度が高い時期は、狭い空間のトイレはニオイがこもりがちです。ニオイの原因になるのは、主に尿石汚れ。尿石は、尿に含まれる尿素などが固まって形成されるもので、放置すると悪臭を引き起こすことになります。

トイレのニオイが気になったときに掃除するべき場所

便器内はこまめに掃除している方も多いと思いますが、ニオイ対策のためには、ほかの場所も定期的に掃除することが必要です。汚れ自体を取り除くのはもちろん、換気する場所の掃除もポイントになります。

ニオイが気になる場合は、以下の5つの場所が汚れていないかをチェックしてみてくださいね!

1.壁

トイレの壁出典:www.photo-ac.com

男性や小さなお子さんがいるご家庭は、尿が飛び散って壁についているケースが多く見られます。女性の場合は飛び散っていないから汚れていないと思われがちですが、実際には尿素成分は空気を介してニオイが移ってしまうこともあります。

ホームセンターなどで販売されている壁紙専用のクリーナーを使うのが理想的ですが、そのためだけに購入するのは、ためらう方も多いですよね。
手軽で効果的な代替方法としては、「トイレマジックリン」などのトイレ用洗剤を使った拭き掃除がおすすめです。洗剤を含ませたクロスで、壁を拭いていきましょう。

壁をトイレ用洗剤を使って拭き掃除する

便器から下のあたりは、とくにニオイがつきやすい場所です。念入りに拭き掃除すると◎です。

2.床

床をトイレ用洗剤を使って拭き掃除する

壁の拭き掃除をする際に、一緒に床も拭き掃除をしましょう。掃除方法は壁と同様です。トイレ用洗剤ひとつで、まとめて清潔な状態にできます。

消臭剤を使うよりも、壁や床を拭くほうがトイレのイヤなニオイを取り除くのに効果的。目に見える汚れがなくても、拭き取った後にはニオイが大きく改善されているはずですよ。

3.便器やタンクの裏側

便器やタンクの裏側は水拭きする

便器やタンクの裏側は見えにくいため、ホコリ汚れが溜まりやすい場所です。ホコリを放置すると、カビやニオイの元になる雑菌が繁殖する可能性があるので、こまめに掃除することが大切です。

水拭きするだけでも十分キレイになるので、定期的に拭き掃除してください。

4.脱臭フィルター

意外と知られていない脱臭フィルター

ウォシュレットの側面に「脱臭フィルター」がついているのを知っていますか?
脱臭フィルターの存在を知らずに、1回も掃除していないご家庭も多く見られます。

長期間放置するとフィルターが詰まり、脱臭効果が低下します。水洗いする程度でキレイになるので、ぜひ掃除してみてくださいね。

※水洗いできないタイプもあります。取扱説明書を確認のうえ、おこなってください。

5.換気扇

換気扇のフィルター掃除も忘れずに

ふだん掃除をあまりしない場所かもしれませんが、脱臭フィルターと同様にニオイを吸い取る場所です。
換気扇のタイプにもよりますが、手で軽く引くだけでカバーが簡単に取り外せるので、中のフィルターを取り出して水洗いしましょう。洗った後は、しっかりと乾かしてから元に戻します。
大手メーカーは、3か月に1回程度の掃除を推奨しています。

※水洗いできないタイプもあります。取扱説明書を確認のうえ、おこなってください。

掃除のハードルを下げて、こまめな掃除を

掃除する場所に応じて洗剤やアイテムを変える必要があると考えると、掃除が面倒に感じてハードルが高くなってしまいますよね。ひとつのアイテムでできる方法や簡単な方法を選んで、こまめに掃除することがニオイ対策になります。

“掃除のハードルを下げて取り組む”ことを心がけてみてくださいね!

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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