教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
冷やし中華にちょい足ししてもOK
今回は、「万能酢トマト」をご紹介します。酢とトマトは疲労回復や美肌効果、内臓脂肪減少によってダイエット効果、血糖値のコントロールにも役に立ちます。食前に取ったり、おかずとして一緒に合わせて食べたりするのもいいです。食卓に酢を使った料理を一品加えるだけでも、糖化予防に役に立ちます。
これから暑くなる季節、冷やし中華のやそうめん、そばなどにちょい足しをしても、新しいおいしさで楽しめるのではないでしょうか。また魚や肉、野菜にかけたり、納豆に加えたりしてもOK。いろいろなモノにちょい足しをして、大さじ1程度召し上がってください。
トマト
トマトのリコピンは、加熱をした方が吸収がよくなります。油で加熱をすることで、リコピンがトランス体からシス体という吸収がいいものに変換されます。リコピンをしっかり取りたいときは、油で加熱した方が効率がいいです。
リコピンはメラニンの生成を抑制する効果があります。これから夏場にかけての紫外線によるシミ・そばかすの予防にも、日焼けなどによるダメージケアにも役立ちます。
「万能酢トマト」の作り方
今回は、玉ねぎが入ることがポイントです。玉ねぎやにんにく、ねぎなどに含まれる独特な辛み成分は加熱をすると、スルフィド類に変わります。このスルフィド類はリコピンの吸収を高めるのです。万能酢トマトの保存期間は、冷蔵庫で1か月は可能です。
材料(作りやすい量)
- トマト……300g
- 玉ねぎ(にんにくでも代用可)……4分の1個、
- オリーブオイル(好みの油でOK)……大さじ1
- 塩(好みで塩を控えてもOK)……小さじ3分の2
- 酢(好みの酢でOK)……100cc
※トマトはできるだけ赤くて、熟しているトマトの方がリコピンが多いのでおすすめです。またプチトマトの方が甘さがしっかりして、味が濃いのでおいしくしあがります。
作り方
1.トマトは食べやすい大きさに切ります。玉ねぎをみじん切りにします。
2.鍋にオリーブオイル、玉ねぎを入れて、しんなりする程度まで炒めます。玉ねぎがしんなりしたら、トマトを加えて、軽く炒めます。
※にんにくを使う場合は、いい香りがしたのがトマトを入れる目安になります。
3.トマトの粒が残っている状態で鍋に酢を加え、火を強めます。加熱をすることで、酢の酸味をまろやかにします。塩を加えて、煮ていきます。
4.トマトが柔らかくなったら、火を止めます。器に移して、できあがりです。
いかがでしたか? 「万能酢トマト」は、冷やし中華や納豆に入れてもおいしく食べられます。ぜひ夏に向けて、健康管理に役立ててください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。