教えてくれたのは……小林青果株式会社さん
創業以来70年以上にわたり、北九州中央卸市場にて青果の生産者と小売店舗のバイヤーを結ぶ仲卸業を営む小林青果株式会社。九州各県だけでなく、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届けしている。安全で安心できる食品の提供はもちろん、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼を大切にしている。
おいしい「かぼちゃ」の選び方”4つのポイント”
「買ってきたかぼちゃをいつものように料理したのに、あまりおいしくできなかった……」
こんな失敗、ありませんか? 店頭にたくさん並んでいるものの中から、おいしいかぼちゃを選び出すのは一見難しそうですよね。しかし「小林青果株式会社」さんによると、いくつかのポイントを押さえれば、良いものを見極めることは可能なのだそう。
今回は、かぼちゃを選ぶ際に気をつけたい"4つのポイント”について教えていただきます。
1.ヘタのチェック
完熟したかぼちゃは、ヘタが枯れて乾燥しており、コルクのような質感になっています。ヘタがしっかりと乾いているかぼちゃは、熟成が進んでおり、甘みが増している証拠です。
2. 皮の質感と光沢
皮にツヤがあり、硬いものを選びましょう。しっかりと重みがあり、表面が滑らかでなくゴリゴリとした質感のものが、熟成が進んでいる良品のサインです。
3. 色と形
色むらがある場合、濃いオレンジ色の部分が多いかぼちゃを選ぶと良いでしょう。形は左右対称で、均等なものが望ましいです。
4. 種と果肉の状態
カットされたかぼちゃを選ぶ際は、種がしっかりと詰まっており、果肉の色が鮮やかなものがおすすめです。種がふっくらしていて、ワタがぎっしりと詰まっているかぼちゃは、熟成が進んでいる証拠です。カットの断面が乾いて白くなったものは売り場で時間が経っているので、注意が必要です。
かぼちゃのおいしさは「成熟度」で決まる
鮮度よりも成熟度が、かぼちゃのおいしさを決める重要なポイントです。かぼちゃは収穫後に熟成させることで、甘みが増し、ほくほくとした食感が生まれます。したがって、見た目の鮮度だけでなく、成熟度を見極めることが大切です。
「かぼちゃ」の正しい保存方法
おいしいかぼちゃを買ってきたら、家庭での保存方法にも気をつけたいもの。
丸ごとのかぼちゃは常温保存が可能です。直射日光を避け、室内の風通しのよい涼しい場所で保管してください。また、使いかけのカットしたかぼちゃはラップで包んで冷蔵庫で保存し、早めに使用しましょう。
かぼちゃは、その選び方一つで料理の味わいが大きく変わります。上記のポイントを参考に、ぜひ次回のかぼちゃ選びに活かしてみてください。