一緒に食べがちな【5つのNGな食べ合わせ】「いつも一緒に食べているものばかり…」

料理・グルメ

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2024.05.22

料理を作るときは、なるべく栄養価の高い食材の組み合わせを心がけますよね。特に、野菜を使った料理は体によいイメージがありませんか? しかし、老舗の青果仲卸業「小林青果株式会社」さんによると、栄養価の高い野菜も相性の悪い食材との食べ合わせによって、体が栄養を吸収できなくなってしまうことがあるのだそう。そこで今回は、”いっしょに食べるのを避けるべき【NGな食べ合わせの食品】”について教えていただきます。

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教えてくれたのは……小林青果株式会社さん

創業以来70年以上にわたり、北九州中央卸市場にて青果の生産者と小売店舗のバイヤーを結ぶ仲卸業を営む小林青果株式会社。九州各県だけでなく、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届けしている。安全で安心できる食品の提供はもちろん、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼を大切にしている。

相性の悪い食品【5つの組み合わせ】

体によいとされる食材はいくつもありますが、いっしょに食べると栄養の吸収を阻害する食べ合わせがあることを知らない方は多いのではないでしょうか。
今回は、同時に食べるのを避けたほうがよい相性の悪い食材について、小林青果株式会社さんに詳しく教えていただきます。

NG1.ほうれん草+ベーコン

ベーコンほうれん草画像出典:www.photo-ac.com

ほうれん草とベーコンの組み合わせは、料理においてはよく見られるものですね。しかしじつは、栄養面では相性の悪い食べ合わせとなっています。
ベーコンには添加物として「リン酸塩」という成分が含まれることが多くなっています。リン酸塩自体に危険性はありませんが、カルシウムや鉄分と一緒に摂ると、その吸収を阻害するという働きがあります。
そのため、「ベーコン」と、カルシウムや鉄分を含む「ほうれん草」を食べ合わせるのは避けた方が賢明です。

NG2.ほうれん草+ゆで卵

ゆで卵ほうれん草画像出典:www.photo-ac.com

ほうれん草はビタミンCや鉄分などを豊富に含み、美容や健康によい野菜として知られています。朝食でゆで卵と一緒に食べる人も多いでしょうが、こちらも栄養面ではあまりよくない食べ合わせにあたります。
これは、卵白中の「シスチン」というアミノ酸が加熱によって硫黄成分を生成させ、ほうれん草の鉄分の吸収を阻害させてしまうことによります。

しかし、固ゆでではなく卵を半熟にすることで、いっしょに食べても栄養の吸収を阻害させないことが可能です。

NG3.大豆+レンコン

大豆れんこん草画像出典:www.photo-ac.com

レンコンは、ビタミンCや食物繊維といった栄養が豊富なことで知られていますが、大豆との食べ合わせには注意が必要です。
その理由は、2つを同時に摂りすぎると腸内でガスが溜まり、胃腸の膨満感や腸内環境の悪化をまねきやすいことにあります。さらに、大豆の鉄分の吸収を低下させるおそれもあるので、レンコンと枝豆などの食べ合わせは避けた方が無難です。

NG4.ネギ+ワカメ

ネギわかめ画像出典:www.photo-ac.com

ネギとワカメの組み合わせは、味噌汁などでは定番ですよね。しかしじつは、栄養面では相性の悪い食べ合わせとなっています。
これは、ワカメに含まれるカルシウムの吸収が、ねぎに含まれる「硫化アリル」という成分によって阻害されてしまうためです。ワカメの栄養をしっかり取り入れたいと考えるなら、いっしょに入れる食材はネギよりも豆腐がおすすめです。豆腐のたんぱく質が、腸内でカルシウムの吸収を助けてくれます。

NG5.みょうが+レバー

みょうがレバー画像出典:www.photo-ac.com

みょうがは香味野菜として日本ではよく使われるもので、独特の香りだけでなく食欲増進などの薬効も持っています。一方のレバーは、ビタミン類や鉄分などの栄養に恵まれ、特に貧血の症状に効果的な食材として知られています。
しかし、この2つの食べ合わせはおすすめできません。これは、みょうがの苦味成分によって胃腸の働きが抑えられ、レバーの持つ栄養が十分吸収されなくなるためです。

***
こちらで挙げた食材は、料理を作るときに組み合わせがちなものばかり。
体によいものをと考えて作っているのに、せっかくの栄養が吸収できなくなってしまっては本末転倒ですよね。
この機会にぜひ、ふだん作っているメニューの食材を見直してみてくださいね。

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著者

鈴木杏

鈴木杏

研究機関の秘書を経て、現在は子育てしながらライターをしています。夫の影響でアウトドア好きになり、今ではキャンプ歴も20年に!キャンプに関する情報や生活に役立つ情報をお届けしていきます。

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