不登校の多くの子が言う「生きる意味がわからない」。学校に行きたくない子との“向き合い方”

家族・人間関係

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2024.09.04

不登校ママのためのオンラインサロン&スクールを運営している心理カウンセラーのrikaです。長い夏休みが終わり、2学期が始まりましたね。2学期は1年のうちで不登校になる子が一番多いタイミングでもあります。 今回の記事は、不登校で悩んでる子、学校に行けない子、新学期をツライという子へ、不登校だった子を持つ親としてのメッセージです。

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生きる意味がわからない

不登校の子供出典:stock.adobe.com

私のところには不登校に悩むママだけではなく、不登校の子どもも来てくれます。

そして、多くの子がこう言います。
「生きる意味がわからない」

学校に行けないどうしようもない自分がイヤ。
親に心配をかけている自分はサイテー。
自分のせいで両親が不仲にになり申し訳ない。
自分には居場所がない。
勉強もしない。友達もいない。
お先真っ暗で将来も絶望的。

「生きる意味がわならない」という子の多くは、「自分には価値がない」と言います。

自分の価値

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たとえば、
・高い目標に向かって頑張っている人
・すごい肩書きで周りから尊敬されている人
・誰かの役に立って喜ばれている人
・ノーベル賞を取った人
このような輝かしい功績の人のことは、おそらく多くの人がすごいなあと思いますよね。

でも、自分の心が弱っている時や自信をなくしている時は、もっと身近な当たり前の日常を送る人と自分を比べ、みんなすごいのに自分は何をしてるんだ……とどんどん自己嫌悪に陥ります。

たとえば、
・学校に行く
・友達と遊ぶ
・勉強を頑張る
こんな何気ない日常生活さえできていない自分はなんてダメなんだ、と絶望的な気持ちになる子はとても多いです。

やらなきゃならないことができていない自分に後ろめたさを持ち、自分には価値がないと思い、やましさと罪悪感で親とも顔を合わせたくなくて自室にひきこもる子もいます。

学校に行きたくない子へ

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もし、学校に行きたくないなら、行かなくていい。
長い人生の中のこのタイミングで、行きたくないと思ったのなら、今は「休むタイミング」!

学校は4月から始まり、夏休みがあり、2学期があって、年末年始は冬休み、そして年明けから3学期になり、春休みがあって、また4月から新学年。
このルーティーンでみんな一斉に進んでいきます。

でも誰もがみな、ノリに乗ってる時もあればドーンと落ちてる時もあり、心が絶好調の時もあれば絶不調の時もある。また、ヤル気がみなぎっている時もあれば何も手につかない時もある。
私たちはいろんな時があって、それは人それぞれ違う。

だから今この時が、心がドーンと落ちていて、誰にも会いたくない、何もしたくないという時だったとしたら、休む選択が必要な時。

・自分の時間の使い方
・自分のいたい場所
・休みたいタイミング
・頑張りたいタイミング
・自分の生きたい人生

みんなそれぞれ違って当たり前だし、ぜんぶ自分で決めていい。

もし今決めることができなくても、しんどいことはしなくていいし、今できないことはやらなくていい。悩んで葛藤してひきこもっている時があってもOK!

友達と関わるのか疲れるなら、1人で気楽に過ごせばいい。そして、それをおかしいと笑う人となんか友達になろうとしなくていい。
学校がイヤなら、死ぬ思いで歯を食いしばって頑張る必要なんかない。勉強が遅れたとしても、やる気がわいてきたらいくらでも取り返せる。

学校に行きたくないから行かない。という選択をしてる自分にOKと言ってあげてほしい。
この世の中に、命にかえてまでやらなければならないことなんてひとつもないのだから。

元・不登校ママとして

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不登校はただ「今、学校に行っていない」というだけ。

生きるか死ぬかで天秤にかけることじゃない。自分に価値があるとかないとかの話ではない。

親は子どもが不登校になったら心配するし、「学校に行きなさい」と言うかもしれない。私も息子が不登校になった時は、子どもに寄り添うことができなくて必死で行かせようとしました。
そんな私のように、ママは完璧じゃないし優しくできないときもあるかもしれない。

でも、いつでも子どもの味方でいたいし、ここに存在してくれてるだけで十分意味があると知っててほしい。

学校に行くのがツラいなら学校を休もう! 休んだらまた心が元気になる時が来る。
その時にこれからのことはゆっくり考えればいいから、しんどいなら今は安心して休もう。

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著者

rika

rika

子育て・夫婦関係など、自分自身の毎日をハッピーにするための処方箋をさまざまなテーマで発信 ●Amebaオフィシャルブロガー ●NHKカルチャー講師 ●著書「子どもが不登校になったら読む本ーすべて解決できる"笑顔の処方箋"」第6刷増刷 ●ハッピーママサロン「rika's cafe」主宰。ママのためのオンラインサロン運営・講座・セッションなどを開催し、5年で3,000名が受講 ●心理カウンセラー

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