教えてくれたのは……島本美由紀さん
料理研究家・食品ロス削減アドバイザー・防災士。旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに活かし、誰もがマネできるカンタンで楽しい暮らしのアイデアを提案。親しみのある明るい人柄で、テレビや雑誌、講演会を中心に多方面で活躍。「野菜保存のアイデア帖(パイ インターナショナル)」など、著書は80冊を超える。
『もしもに備える!おうち備蓄と防災のアイデア帖』(パイ インターナショナル)
著者:島本美由紀
定価:1,430円(税込)
停電時に重宝する「冷凍ペットボトル」
自然災害が発生すると、停電する場合も考えられます。停電時に心配になることのひとつが「冷蔵庫の中身」。何も対策をしていなければ、数時間経つと庫内に冷気がなくなってしまいます。
そこで、事前に用意しておくとよいのが「冷凍ペットボトル」です。食品ロスを少しでも防ぐために、ぜひ取り入れてみてくださいね。
活用術1 冷蔵室内の冷たい空気をキープ
冷凍ペットボトルとは、ペットボトルの空き容器に水を入れて凍らせたものです。ペットボトルに水を入れる際には、膨張するので8~9割を目安に入れてください。
停電になったときには冷凍室から取り出し、冷蔵室やチルド室に移します。こうすることで保冷剤の代わりになり、一時的に庫内を冷やすのに効果的。冷凍室に2~3本は常備しておくと、いざというときに重宝しますよ。
ココに置くと効果アップ!
冷たい空気は上から下に流れる性質があるため、庫内全体を冷やしたいときには冷凍ペットボトルを冷蔵室の一番上に置くのがおすすめです。
肉や魚と一緒にチルド室へ
特に傷みやすい肉類や魚類などは、冷凍ペットボトルと一緒にチルド室に入れておくとよいと思います。チルド室には扉があるため、冷蔵室を開けても冷気が逃げにくくなります。また停電になったらすぐに、肉や魚を冷凍室に移す方法もひとつの手です。
冷蔵室や冷凍室にある食品を「どれから使うべきか」を考え、優先順位を決めて消費していくことがポイント。家庭で備蓄している食品や調味料と組み合わせて、賢く使いきってくださいね。
活用術2 暑さをしのぎたいときに
冷凍ペットボトルは、暑さ対策としても重宝します。寝苦しいときに抱えると、体を冷やすこともできますよ。
活用術3 最後は手洗いなどに活用
解凍後の水は、手洗いや口をゆすいだりすることにも使えます。貴重な水をムダにせずに活用しましょう。
冷蔵庫の停電対策と、暑さ対策に役立つ冷凍ペットボトル。災害が起きたときに慌てないように、日ごろから準備しておくことが大切です。