「2学期も不登校確定か…」と落胆するママへ。子どもが学校に行くタイミングとは

家族・人間関係

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2024.09.12

不登校ママのためのオンラインサロン&講座を運営している心理カウンセラーのrikaです。不登校の子にとっての安心して休める夏休みが終わり、2学期が始まりました。新学期の始業式からの再登校に期待していたけど結局登校せず、2学期も不登校確定か……と肩を落としているママに向けてのメッセージです。

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不登校の子にとっての夏休み

新学期がスタートしました。

不登校の子にとっての夏休みは周りの同年代みんながお休みだったので、ママにとっても、子どもにとっても安心して休める長期休み。

学校出典:stock.adobe.com

その夏休みが終了していざ新学期が始まると、心がザワザワしだすママが多くなるのではないでしょうか。

夏休み中は家族で楽しく元気に過ごし、「2学期から学校に行く」と宣言していた子や、夏休み最終日までに宿題を終わらせたり登校の準備をしていた子もいると思います。そのような家庭では、「この新学期から再登校して新しいスタートがきれるんだ!」と、ママ自身も始業式の日にをドキドキしながら待っていたはず。

でも結局子どもは学校には行かなくて、「また2学期も不登校確定だ」と気持ちがドーンと落ちているママも相談にいらっしゃいます。
このケースでは、登校への期待が大きかっただけに落胆も大きく、ママも絶望してガックリ肩を落としてしまいます。

ですが、再登校のタイミングなんて、大人が思う時とはまったく違うのです。
これはうちの息子や、私の運営しているオンラインサロンのママのお子さんを見ていても確実に言えます。

親の思う「登校しやすいタイミング」

子ども出典:stock.adobe.com

私は、息子が中1の時に不登校を経験しました。

不登校になる前、行き渋りながら行ったり休んだりと不安定だった時期は、「明日は行くかな」「明後日は行くかな」と、毎日、明日に期待していました。

しばらく休みが続くと、
「今週は休んだけど、新しい1週間が始まる月曜日からだと行きやすいにちがいない」
「学校行事やイベントの日からが行きやすいはず」
と、いつも勝手に期待したり、私の中で勝手にタイミングを決めていました。

そして、
「この日からなら行きやすいよ!」
「この日からがベストだよ!」
と、息子にもいろいろ口出し。

学校からもらう1ヶ月の予定表や時間割とにらめっこしながら、
「この日なら副科目がないから行きやすいんじゃない?」「この日は午後から講演会だし、そこから行けば?」
と、真剣にあれこれ勝手に再登校をいつにするかを考えていました。

もしあの時、新学期の始業式などがある時期だったとしたら、私は間違いなく新学期からの再登校に全力で期待していたと思います。

子どもの「登校するタイミング」

登校する子ども出典:stock.adobe.com

最初こそ、再登校のタイミングを考え期待していましたが、もう意味がないと気づいてから期待するのをやめました。

それからしばらくして、結局息子が学校に行き始めたのは、学期の途中の何もない普通の日で1週間のど真ん中の木曜日。
どんな授業があり、何が必要なのかなど、時間割も準備物も何も気にせず登校していきました。

なぜその日だったのかはいまだに謎ですが、ひとつわかったことは、親の思う「行きやすいタイミング」と、子どもの「行くタイミング」これは全然違うということ。
子どもが「行くぞ」と思った日が、再登校タイミングだった!ってことでした。

私の不登校ママの講座を受講くださった方の中には、「子どもが急に学校に行く! と言ったが、長らく制服を着てない間にサイズが合わなくなっていたからジャージで登校していきました」というママもいます。

不登校で、毎日家にいて同じ毎日のくり返し。

なんの成長も変化もないと思っても、子どもが意欲とやる気と勇気を取り戻したら急に動き出します。

この日は行きやすい、行きにくいとか大人の考えは全く関係なく、親が言う言わないも関係なく、本人が「動くぞ!」と覚悟したら自発的に動き出す。
まさに本人次第!
子どもって、ホントにすごいのです。

なので、この新学期のタイミングで登校しなかった、スタートできなかった、だから今学期は不登校確定だと肩を落としているママ、子どもはいつだって自分のタイミングで立ち上がって歩き出します。安心してくださいね。

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著者

rika

rika

子育て・夫婦関係など、自分自身の毎日をハッピーにするための処方箋をさまざまなテーマで発信 ●Amebaオフィシャルブロガー ●NHKカルチャー講師 ●著書「子どもが不登校になったら読む本ーすべて解決できる"笑顔の処方箋"」第6刷増刷 ●ハッピーママサロン「rika's cafe」主宰。ママのためのオンラインサロン運営・講座・セッションなどを開催し、5年で3,000名が受講 ●心理カウンセラー

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