ひとり娘が心配でつい口うるさくなってしまう私。娘との「正しい距離の取り方」って?

家族・人間関係

2025.01.14

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「ひとり娘が心配でつい口うるさくなってしまう私。娘との正しい距離の取り方って?」というお悩みです。

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相談:ひとり娘が心配でつい口うるさくなってしまう私。娘との正しい距離の取り方って?

娘にあれこれ言う母親のイラスト

(埼玉県 48歳 フナコ)

高校生の一人娘がいます。
娘の将来が心配で、ついアレコレと口出ししてしまいます。
たとえば、学校の成績が悪いときには「もっと頑張らないとこの先大変だよ」と言ってしまったり、また娘の容姿についても「もっとこういう服を着ればいいのに」など、気になったことをつい言ってしまいます。
娘は一応返事をしてくれますが、最近では明らかに嫌な顔をしたり、「うるさい」と怒ることも増えました。
私としては娘が幸せになれるようにアドバイスをしているつもりなのですが、結果的に娘を追い詰めているのではないかと自己嫌悪に陥ることもあります。
娘との正しい距離の取り方を教えてほしいです。

アドバイスと過干渉は紙一重!危険信号です

回答

つい娘さんのためを思って口出しをしてしまうけれど、これでいいのかと悩んでおいでですね。確かに、お子さんの将来の心配って尽きないですよね。しかも一人娘、さぞかし大事に育てられているのでしょう。

でも、私は今あなたに危険信号を出したいと思います。ここで相談してくださってよかったです。今の状態はかなり赤信号に近い、黄色信号です。

私自身、心配性な親の元に育ちました。だからわかるんです。親が心配する気持ちも、それで「アドバイス」をしてくるのもわかるんです。

でもそのアドバイス、本当に必要ですか?

ご自身のことを振り返ってみて欲しいのですが、今まで自分は求めていないのに人からアドバイスされたことはありませんか? 例えば、私の話ですが、以前ダイエットについて悩んでいるんだよね〜と話していただけなのに、それを聞いていた人からダイエットの仕方についてアドバイスをされたことがあります。

私は、その時アドバイスを求めていませんでした。私は常々思っているのですが、求めていないアドバイスって、厳しいことを言いますが、無駄でしかないんですよね。だってそれは参考にもされないですし、誰の役にも立っていません。求められていないアドバイスは無駄なんです。

よかれと思って言ったアドバイスも、娘さんが求めていなければ無駄なものになります。アドバイスは本来、人から求められて初めてするものなんですよ。アドバイスは必要とされた時のみにしましょう。そうでなくては、あなたの一言は完全に逆効果となります。

口うるさい母出典:stock.adobe.com

私の母親も、以前は私のことを思って、体型や将来のことや夢についてよく口出しをしていました。その当時は、とにかくイライラしていたことを今でも覚えています。あなたにもそういう時期はありませんでしたか?

必要のないアドバイスは、「支配」に繋がります。自分の思う通りにさせるという支配です。

今、あなたは過干渉に片足を突っ込んでしまっています。過干渉も、今話題の毒親のとる行動の一つです。過干渉をすれば、娘さんはきっと自分の心を守るためにあなたから離れて行くでしょう。

過干渉とアドバイスの違いは、求められているかという一点に尽きます。求められていないアドバイスを自分からするのをやめる、という距離の取り方をしましょう。娘さんを遠く感じるかもしれませんが、それでいいんです。

その距離感こそ、娘さんが自立していくために必要なものなんです。アドバイスを求められた時だけ、口を出すのは最初は難しいかもしれません。でも、親離れ・子離れの時期なんだと意識して、距離をとるようにしましょう。

時には、娘さんが失敗をするのをみることもあるかもしれません。それでいいんです。自分の手から離れていく、飛び立たせる時期が今なんですよ。

女子高生出典:stock.adobe.com

あなただって、本当は娘さんに、ただただ健康で元気に育ってくれれば幸せなんですよね。今、それ以上を求めてしまってはいませんか?

娘さんのことが本当に大事なら、子離れをしましょう。精神的にも金銭的にも自立して、一人でも生きていける人間に育てるためには、親子がある程度距離を保つのが大切ですからね。ご健闘を祈っています。ご相談ありがとうございました!

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著者

おのすん プロフィール画像

おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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