「1年の目標」をやめたら、1年がめっちゃ充実した話。

カルチャー

2025.01.06

新年おめでとうございます。みなさんはもう「今年の目標」を立てたでしょうか。 年始になるとやる気がみなぎってきます。このやる気のまま1年を走りきれたらどんなに素敵だろうか⋯⋯と思いますが。 そう簡単なことではありません。 そこで、今日は新しい提案をしたいと思います。それは「1年の目標をやめる」こと。 1年の目標をやめてどうするのか? どうなるのか? 実践的な方法をお伝えします!

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「1年の目標」をやめたら、多くのことを達成できた!

チェックリスト出典:stock.adobe.com

2024年、僕は年初には想像もしていなかったような、たくさんのことをやることができました。
新刊の出版、100kmウォークの大会に3回出場、3月から始めた週3回のジム通い、年間120冊の読書、毎日のお弁当作りに、8時間睡眠などなど。
大きな目標から、小さな習慣まで。でも、これらは年始に「よし!今年はウォーキング大会3回制覇するぞ!」なんて決めていたわけではありません。

「1年の目標」は立ててるときが一番楽しい!

メモを書く女性出典:stock.adobe.com

年間目標を立ててるときって、めっちゃくちゃ楽しいですよね。「あれもして、これもして!」って、お金を気にせずに買い物かごに好きなものを放り込んでいくようなワクワク感がある。でも、現実はそうじゃないのです。買い物かごに放り込んだらお金がかかるのと同じで、(本当は)予定を立てたら実行にはそれなりの負荷がかかってくるのです。

でも、僕はこの輝かしい目標に対しての負荷を正確に測ることがなかなかできません。つまり、「目標通りに行かなかった⋯⋯!」となりがち。
そして、遠くて抽象的な目標ほど日々やるべきことが曖昧になってしまうのです。

結局、がんばって立てた1年の目標が「絵に描いた餅」になってしまう、ということを何年も何年も繰り返してきました。予定を考えているときはあんなに楽しかったのに。年末に振り返りなんてしようものなら、未達成の夢のカケラに悲しくなり、同じかけらを翌年にまた持ち越していたのです。

目標は短ければ短いほど達成できる!

ゴールへの道のり出典:stock.adobe.com

1年の目標を立てて、それに向けて1年間しっかり努力を積み重ねられる人は、それでいいのです。でも、そうでないとしたら、それは目標が遠すぎて実感が湧いていないことが原因かもしれません。

まずは、自分の実行力を測らなくてはなりません。そのため、以下について考えてみて欲しいのです。

「去年の目標、何ヶ月くらい実行できたか?」

これがものすごく大切な問いになります。もし「3月くらいまでは意識しながら、実践できていた」なら3ヶ月。「1月中くらいは意識してたなぁ」なら1ヶ月。「3日坊主だったぞ!」なら3日間。それが、自分が目標に対して歩ける筋力です。

この筋力を、希望や期待を込めずに正確に測ることが大切です。10km走れないのに、フルマラソンに挑戦してもただ挫折するだけですから。

ちなみに僕は、1日〜1週間ほどです。ただし、この期間の目標であればそれなりに高い精度で達成させられます。
この週間目標を積み重ねた結果、年間で自分では想像していなかったことを達成することができています。

でも、年始に週間目標を立てても⋯つまらないッ!

考える女性出典:stock.adobe.com

だから「年間目標をやめて、週間目標を立てよう!」と言いたいところですが、地味過ぎてめっちゃつまらないですね!
せっかくの年始だし、もっとワクワクする目標だって立てたいんだよ! 僕だってそう思います。

年始に決めるべきは、大きな目標ではなく「自分の在りたい姿」です。
どんな自分で在りたいか、はとてもワクワクと考えられるし、日々の生活の中で調整していくことだって可能です。

ポイントは、数字を入れないこと。

「週3回ジムに通う」ではなくて「筋トレに励んでいる人になる!」と決めるのです。
最初は週1回しか通えないかもしれないし、月2回になっちゃうときもあるかもしれません。ですが、もし何かの折に「いまジム通いしてるんだよね」「筋トレがんばってるんだよね」と言えるなら、それでOKです。週3回通える日があっても、そうじゃない日があっても「筋トレに励んでいる人」という在りたい姿でいられればいい。

この自分の在りたい姿が、数カ月後、1年後の自分が向かいたい場所への「矢印」になります。

矢印出典:stock.adobe.com

1年の目標を立てないと言っても、どの方向に向かって歩んでいくかは大事。
英語を話せるようになりたいのに、筋トレをしたって、筋肉がつくだけです。

2025年を、どのような自分で過ごしたいのかを定め、そうした自分であり続けるために短いスパンの目標を達成していく。

1年間の目標が、絵に描いた餅で終わっちゃうとお悩みであれば、今年はぜひこのやり方を試してみてください。

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』がある。

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