教えてくれたのは……ライオンケミカル株式会社
創業140年以上の技術、豊富なノウハウを活かし、殺虫剤、入浴剤、洗浄剤、消臭剤など、幅広い日用品を開発・製造・販売するライオンケミカル株式会社。「よりよいモノを、よりリーズナブルに」を合言葉に、NB・PB・OEM事業を拡大中で、和歌山県から全国、世界へと販売網を展開している老舗企業です。
注意点1.使用できない素材を覚える
重曹は優れた洗浄能力を持ちます。しかし、重曹の適切な使い方を知らないと安全で効果的に使用できません。掃除の対象物に合わせて適切に使うためにも、重曹が使用できない素材を知りましょう。重曹が使用できない素材は、以下の通りです。
- アルミニウム・銅・真鍮・大理石などの繊細な素材:重曹の研磨作用によって傷がつく恐れがあるため
- ガラス・プラスチック・塗装面:傷つきやすいため、使用を避けるのが賢明
上記の素材に使用すると、黒く変色する恐れもあります。重曹を使う前に掃除対象の素材を確認し、適切な洗浄方法を選びましょう。
注意点2.ゴム手袋をつける
重曹には問題がないのですが、人によっては長時間重曹に触れると、手荒れを引き起こす可能性があります。重曹を溶かした水に素手をつけたり、ぬれた重曹に直接触ってしまうと、肌がゴワゴワになってしまう可能性もあります。そのため、重曹を掃除に使う際は必ずゴム手袋を着用し、肌の保護に努めましょう。重曹を使った後はしっかりと手を洗い、保湿クリームを塗るのを忘れずに行いましょう。
注意点3.使い過ぎは避ける
重曹を大量に使っても、洗浄効果が高まるわけではありません。必要以上に使うと掃除の対象に残ってしまい、白い粉が目立つ場合もあります。重曹は少量でも高い効果を発揮するため、使い過ぎには注意しましょう。重曹は、小さじ1杯程度で十分な効果が得られます。少量の重曹を水に溶かしたり、ペースト状にして使うのがおすすめです。
注意点4.掃除用と食用は区別して使う
重曹は掃除だけでなく、食品としても使われますが、掃除用と食用の重曹は区別して使うことが大切です。掃除用と食用では、使用目的や純度に違いがあるからです。また掃除用重曹を食用に使用すると、健康を害する恐れもあります。用途に合った重曹を選びましょう。自宅で使う場合は保存場所を分ける、ラベルを貼って間違えないようにするなど、管理するときに工夫するのもおすすめです。
注意点5.正しく保管する
掃除や食用にと幅広く使える重曹ですが、湿気を吸収しやすい性質です。そのため長期保存には向きません。湿った重曹を使っても、掃除効果が低下し、固まって使いづらくなります。重曹をよい状態で使うためには密閉し、乾燥した涼しい場所で保管しましょう。
掃除に便利でも注意点を踏まえて使おう
重曹は使用する素材に気をつけて適度な量を使い、適切に保管することで掃除に役立ちます。ただし、使う場所によっては傷がついたり、保管方法を間違えると掃除効果が低下したりする場合もあるので注意が必要です。重曹が使える掃除対象の素材を確認し、日々の掃除に役立ててください。