「温水洗浄便座」にサンポールはNG!使ってはいけない3つの理由→「ダメなんだ!」「気をつけます」

家のこと

2025.05.16

お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。トイレの温水洗浄便座にできる頑固な黒ずみ。なかなか落ちないと、サンポールで落とすのが手っ取り早い気もします。しかし実際のところ、温水洗浄便座にサンポールは使用できません。トイレ用の洗剤でありながら、なぜNGなのか。ここでは、「温水洗浄便座にサンポールが使用できない理由」について、詳しくご紹介します。

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理由その1.メーカー非推奨

バツする人出典:stock.adobe.com

いちばんの理由は、温水洗浄便座メーカーのほとんどが、酸性洗剤の使用を明確にNGとしていること。TOTO・LIXIL・パナソニックなど各メーカーの公式サイトにも、「酸性・アルカリ性の強い洗剤や漂白剤は使わないでください」とはっきり記載があります。
サンポールのような強力洗剤は、たしかに汚れには効果てきめん。一方で、便座本体や部品の劣化・故障につながるおそれがあるため、推奨されていないのです。

理由その2.金属部品がある

【金属部品があるため】黒ずみをはじめとする頑固な汚れに強い一方で、金属に対しては腐食を引き起こす性質があります出典:stock.adobe.com

温水洗浄便座の中には、ノズルや取り付け金具など、見えない部分に金属が多く使われています。温水洗浄便座は“電化製品”なのです。
サンポールは塩酸を主成分とする、強力なクリーナー。黒ずみをはじめとする頑固な汚れに強い一方で、金属に対しては腐食を引き起こす性質があります。
内部のパーツが腐食すれば、水漏れや故障の原因になることも。それだけでなく、発煙・発火といったリスクをともないます。

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理由その3.プラスチックが酸に弱い

トイレ便座出典:stock.adobe.com

便座やふたの多くは、樹脂などのプラスチック素材でつくられています。これらは酸に弱く、サンポールのような強力な洗剤を使うと、表面が変色したりツヤがなくなったりすることも……。素材の劣化が原因でひび割れを起こせば、修理が必要になることもあります。

サンポールは“便器の内側のみ”使える

サンポールは、トイレ掃除の強い味方ではあるものの、使える場所は限られています。温水洗浄便座のふたやノズルまわり、便座表面などに使うのはNGです。
酸性洗剤NGの場所は、中性洗剤+柔らかい布のお手入れが基本。サンポールの間違った使用は故障や変色のリスクが高いため、正しい使い方を頭に入れておきましょう。

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著者

三木ちな

三木ちな

クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級の資格を保有し、お掃除のプロとして掃除や収納の知識を発信する、子ども3人のママライター。時短家事スペシャリストを受講し、家事や仕事で忙しい人でも「簡単にできるお掃除方法」を得意とする。 また、節約生活スペシャリストとして、食費2万円台で暮らす節約術や、ふるさと納税、業務スーパーのお買い物術などみんなが知りたい情報をいちはやくキャッチしお伝えしています。 腸活アドバイザーの資格を活かし、節約術だけでなく、カラダにいい食費節約術も発信中。

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