「ピヨピヨ」「カッコー」には違いがある
信号機の音は、主に「ピヨピヨ」と「カッコー」の2種類が使われています。じつはこの音にはそれぞれ異なる意味があり、歩行者が安全に横断できるようにくふうされているんです。
「ピヨピヨ」は交通量の少ない幅の狭い道路で、原則的に南北を示し、「カッコー」は交通量が多い幅の広い道路で、原則的に東西を示します。
こういった音響信号機は「擬音式」と呼ばれ、高い誘導性が特徴です。 このほか、とおりゃんせ・故郷の空が流れる「メロディ式」もあります。
音が鳴るタイミングにも秘密が
「ピヨピヨ」と「カッコー」は、同時ではなく、少しタイミングをずらして鳴らされています。これは「 異種鳴き交わし方式」という、目の不自由な方をより安全に誘導するため、音が混ざって聞こえないようにするためのひとくふう。
ちょっとしたズレによって、視覚障がいの方でもしっかりと認識し、安心して道路を渡ることができます。
信号機を渡るときに思い出してみて
普段はあまり意識しない信号機の「音」。しかし、その裏には視覚障がいの方々の移動を支え、生活をより安全にするための細やかな配慮が隠されています。
次回信号機の音を聞くときには、その音がどんな意味を持っているのか、ちょっと想像してみてください。生活の中の小さな気づきが、日常をちょっぴり豊かにしてくれるかもしれません。
参考:警察庁_音響信号機に関するQ&A
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/annzen-shisetu/hyoushiki-shingouki/onkyou.html
大阪府警察_音の出る信号機(視覚障がい者用信号機)について
https://www.police.pref.osaka.lg.jp/kotsu/kisei/5643.html