洗濯機から“黒いカス”が出てくる原因と予防策「見えない部分にごっそり溜まっているかも」「梅雨に注意」

教えてくれたのは……おそうじダイアリーさん

関東エリアを中心に、洗濯機分解清掃を行っている掃除のプロ。年間約600台近くの洗濯機をきれいに清掃している。YouTubeチャンネルの「おそうじダイアリー」では、家庭でできるかんたんな掃除方法を発信中。

洗濯機を使っていると、タイヤの削りカスのような汚れが出てくることはありませんか？　洗濯機の分解清掃をご依頼いただく方の中にも、「タイヤのような削りカスに似た、黒い汚れがどんどん出てくる」という方がいらっしゃいます。今回は、この黒い汚れがたまりやすい部分と原因についてご紹介します。

糸くずフィルターの底の部分は、洗濯機の底とつながっています。ここから汚れが出てくることが多いんです。

洗濯機は、パルセーター（洗濯機の底から水を循環させるために水流を生み出している部分）の裏側に汚れがたまっていることがあります。水流がかからない部分に、特に汚れがたまりやすいんです。

この“タイヤのような削りカスに似た黒い汚れ”の正体は、洗剤や柔軟剤が固まったものです。

分解清掃をして、ステンレス槽を抜いてみると、全体的に真っ黒になっています。今回、黒い汚れが出てくる洗濯機の容量は6kg。水量が少ない分、洗剤を多めに入れてしまうと、洗剤が残ってしまいます。

洗剤の量にも気をつけているという場合は、洗剤がうまく溶かしきれていないことも考えられます。

洗濯機を汚さないためには、汚れがたまってからではなく、洗濯槽の掃除を日頃からするのがおすすめです。洗剤や柔軟剤が固まったものは、時間をかけて黒カビになります。黒カビはすぐに生えるものではなく、年間を通してカビが生えやすい時期に、一気に黒くなる場合があります。

汚れが気になる場合は、洗濯槽の掃除を日頃からするほか、洗剤の溶け残りを少なくするために、あらかじめ紙コップなどに洗剤を入れて、よく溶かしてから入れる方法もあります。ぜひ、試してみてください。

※こちらの記事は元画像の提供者さまより許可を得て作成しています。