NGその1.アルミ製の鍋
軽くて扱いやすいアルミ鍋は、汁ものやちょっとした煮込み調理にも便利ですが、通常のアルミ鍋はIHでは加熱できません。IHは電磁誘導によって磁性を持つ金属を加熱する仕組みなので、磁性を持たないアルミは反応しないのです。
アルミの簡易鍋に入った冷凍うどんなども、IHでは加熱できないため注意してください。
ただし、底にステンレス板を貼るなど加工されたIH対応のアルミ鍋もあります。こうした製品には必ずパッケージや底面に「IH対応」と記載がありますので、購入前に確認しましょう。
NGその2.土鍋
お米を炊くと美味しい土鍋も、通常の陶器製土鍋はIHでは加熱できないため注意が必要です。IHは磁性を持つ金属を電磁誘導で加熱する仕組みなので、陶器には反応しません。
底に金属プレートを内蔵した「IH対応土鍋」であれば使用可能ですが、従来の土鍋はほぼ使えません。
近年ではIHや電子レンジ対応の土鍋も増えていますが、メーカーや製品によっては使用を避けたほうが良い場合もあります。IH対応表示を必ず確認し、自己判断での使用は避けましょう。
NGその3.底が丸い鍋
IHでは、鍋底とヒーターの接地面がしっかりしているかどうかがとても重要。中華鍋などに多い“丸底”の鍋の場合、IHでは熱が伝わりません。
熱が伝わらないと加熱そのものが難しいため、IH調理に不向きです。底が丸い鍋のほか、反りがあったり脚が付いていたりするのもNG。IHで調理する際は、必ず底が平らなものを選びましょう。
IHでもっと快適に!使える道具を見極めよう
IHクッキングヒーターは火を使わず安全で、掃除もラク。しかし、ガスコンロ以上に使えない調理器具が多いため、鍋やフライパン選びには注意が必要です。
これから買い替えを考えている方は、底の形状・素材・対応マークなどをしっかり確認して、IH対応の調理器具を選びましょう。