1.もったいない精神
「まだ使える」「高かったから」という理由で捨てられない。
モノ自体にフォーカスしてしまい、捨てれられないという方は多いです。大切なのは、使えるかどうかということではなく、使っているかいないかです。使っていないのであれば、あなたにとって必要ではないということ。感謝して、必要としてくれる方へ循環させましょう。
リサイクルショップや寄付など、お役に立てる方のところへ次のバトンを渡すかたちで手放すことができれば、もったいない……という気持ちも和らぎます。具体的に、もったいない……と罪悪感を持たずに済む手放し方を知ることからはじめてください。
2.思い出や愛着
過去の出来事や人とのつながりが思い出され、手放すのに罪悪感を感じて捨てられない。
モノに思い出が紐づいて捨てられない方は、感情が強くモノに投影されています。ここで大切なのは、モノと感情は冷静に分けて捉えること。モノがなくなったからといって、楽しかった思い出がなくなるわけではありません。思い出すべてをとっておくのは、物理的に難しいことがほとんどなので、写真に撮って思い出を振り返ったうえで手放す、思い出ボックスの上限を決めてボックスに入らない分は手放す、というように思い出を厳選しましょう。
3.不安・安心材料
「いつか必要になるかもしれない」という不安から、所有することで安心感を得るために捨てられない。
いつか……という訪れるか分からない曖昧な未来のために、モノをいつまでも所有してスペースをとっている方も、多いのではないでしょうか。いつか必要になるかもしれないけれど、必要な日は訪れないかもしれません。曖昧な未来のために捨てられずにいるモノが、大切な「今」の空間を占拠して片付かない状態を作っているのは、とても残念です。
曖昧な「未来」ではなく、大切な「今」にフォーカスして、要不要を決めましょう。また、万が一必要な状況が訪れるとしても、買い替えることができる安価なモノであれば、不安視する必要もないのでは。高価なモノや替えの利かないモノでなければ、いったん手放すことを視野に入れましょう。
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捨てられない理由とその対策をご紹介しました。当てはまる理由がないかチェックして、改めてモノと向き合ってみてください。なぜ捨てられないのか、モノと向き合うことを通して、ご自身とも丁寧に向き合うことで、空間だけでなく心も整うはずです。あなたの「今」を大切に、モノだけでなく執着や不安の心も手放してみてください。