「宿題やった?」のイライラ解消!自分から学ぶ子に育てる“4つの仕組み”

家族・人間関係

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2025.09.15

「宿題やった?」「まだ」「早くやりなさい!」。そんなやりとりに消耗していませんか? 子どもが自分から宿題に取り組むようになるには「仕組みづくりが大事」と話すのは、話題の本『自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』の著者、岩田かおりさん。家庭教育コンサルタントであり三児の母である岩田さんに、親子が笑顔になれる具体的なアイデアを教えていただきます。

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教えてくれたのは……岩田かおりさん

岩田かおりさん

家庭教育コンサルタント。株式会社ママプロジェクトJapan代表取締役。
幼児教室勤務、そろばん教室の運営を経て、「子どもを勉強好きに育てたい!」という想いから、独自の教育法を開発。「子どもを学び体質に育てる」と「親を幸せ体質にする」ことを目指し、親がガミガミ言わずに勉強好きで知的な子どもを育てる作戦『戦略的ほったらかし教育』を全国へ展開中。

書影

『自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』
著者:岩田かおり
価格:1,760円(税込)
発行所:ディスカヴァー・トゥエンティワン

子どもの学習は「仕組み」で動かす

学校から帰ってきた子どもは、動画を楽しみながらのんびり。「宿題やった?」と聞いても「後でやる」という返事で、様子を見ているうちに気づけば就寝時間に。「後でやるって言ったじゃない!」という言葉が出てしまうこともありますよね。

子どもたち出典:stock.adobe.com

発売3か月で5万部を突破した話題の本『自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』の著者・家庭教育コンサルタントの岩田かおりさんは、「子どもの学習は、仕組みで動かしていくといい」と話します。

岩田さん 「親がどこまで子どもの宿題に関わるべきか、悩ましく感じている方は多いですね。手取り足取り指示するのは大変、子どもに自主的に学習に取り組んでほしいと感じているなら、子どもが自分から宿題をするような“仕掛け”をつくることが大事です。戦略的にほったらかすためには、子どもが自分から動くような環境づくりが鍵を握ります」

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子どもが自ら宿題に取り組むようになる!4つのアイデア

子どもが自分から宿題に取り組むようになるには、どのような環境をつくるといいのでしょうか? 岩田さんに教えていただいた4つのアイデアを紹介します。

【アイデア1】「おやつを食べたい人は宿題を持って集合!」

お菓子出典:stock.adobe.com

岩田さん 「子どもの好きなおやつを用意して、『これを食べる人は宿題を持って集合!』と声をかけてみましょう。まずは椅子に座ること。これで宿題準備の半分はクリアです。おやつを食べて終わりとならないように、宿題を持って椅子に座ってもらいましょう」

【アイデア2】リビングに子ども用の筆記用具を置いておく

筆記用具出典:stock.adobe.com

岩田さん 「おやつを食べ終わったらすぐに宿題を始められるように、鉛筆や消しゴム、定規などをリビングに用意しておきましょう。筆箱を取りに自分の部屋に戻るとやる気が減退してしまうので、引き出しや収納用品を活用するなどして準備しておくと、子どものやる気が途絶えません」

【アイデア3】時間管理には「メロディ時計」がおすすめ

メロディ時計出典:stock.adobe.com

岩田さん 「子どものタイムマネジメントにヘトヘトになっている方には、時間になると音が鳴るメロディ時計の導入がおすすめです。わが家では音が鳴ったときに子どもの行動をうながす声がけをしていて、次第に音が鳴ると子どもが自分で時間に気づいて動くようになりました。さらにスマホのアラームをセットしておき、音が鳴ったら『大変! もうこんな時間。ベッドに行こう』と声かけするなど、段階ごとに気づく仕掛けを設定してもいいでしょう」

【アイデア4】リビングの照明を変えて「スタディモード」に

電気のスイッチ出典:stock.adobe.com

岩田さん 「部屋の照明の切り替えも、気持ちのスイッチを勉強に向けたいときに役立ちます。わが家では、食事や団らんなどリラックスしたいときは暖色系の色味にしていて、宿題をする時間になったら、『スタディモード!』と声をかけて青みがかった蛍光色に切り替え。宿題する環境を提供することで、子どもの気持ちが自然と切り替わります」

めざすのは「宿題VS親子」という構図

勉強する子と親出典:stock.adobe.com

子どもがなかなか宿題をやり始めないと親子で「宿題バトル」が起こりがちですが、岩田さんは『自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』のなかで、「親と子どもが仲間になり、宿題をやっつけるという構図こそ、親が目指すべきところ」と記しています。

岩田さん 「宿題をしている最中に『あ、コンパスもいるんだった!』などと足りないものに子どもが気づくことがあるかもしれません。そんなときは、親が代わりに取ってきてもいいと思います。宿題は大変なものと刷り込むよりも、『気楽に終わらせるものだ』と子ども自身が実感することがいちばんのポイントです」

「宿題&親VS子ども」から「宿題VS親子」へ。岩田さんのアドバイスを、親子の宿題バトルの解決にぜひお役立てください!

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