原因その1.コーティングが落ちている
新品の便器には、メーカーによって異なりますが、水をはじいて汚れを寄せつけないコーティングがされている場合があります。しかし、コーティングも長く使っているうちに劣化していくものです。
防汚効果が弱まると、汚れが引っかかりやすくなり、便が残りやすくなります。
原因その2.経年劣化でできた細かなキズ
経年劣化で生じるのは、コーティングの低下だけではありません。目には見えない小さな傷が、少しずつ増えていきます。こうした凹凸に汚れが入り込み、こびりつきがひどくなる場合があるんです。
「掃除しても前より落ちにくいな……」と感じたら、便器表面の劣化サインかもしれません。硬いブラシでゴシゴシこすると傷が広がるおそれがありますので、やわらかいブラシでお手入れしましょう。
原因その3. 使っている洗剤が合っていない
トイレ用洗剤には「中性」「酸性」「アルカリ性」があり、素材や汚れによって合う・合わないがあります。黄ばみ対策には酸性洗剤が有効ですが、頻繁に使ったり放置する時間が長すぎたりすると、便器表面のコーティングを傷めるおそれがあるんです。
日常の掃除には中性洗剤をメインに使うのがおすすめ。頑固な尿石や水アカなどの部分だけ、スポット的に酸性タイプを使うと、便器を守りながらキレイを保てます。
便器を長く大切に使い続けるために
便がこびりつく原因は、汚れのしつこさではなく“便器のコンディション”が原因となっているケースもあります。便器を長く大切に使い続けるためにも、洗剤の使い方や掃除方法に気を配りましょう。