年末こそ“メンタルを整える時間”を。「幸福度が高い人」が実践する“心のデトックス法”

カルチャー

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2025.12.22

年末は、やることリストに追われ、気づけば毎日が慌ただしく過ぎてしまうもの。心の余裕をなくしている方も多いのではないでしょうか。そんな中でも、幸福度が高い人は意識的に“心をデトックスする時間”を大切にしているのだそうです。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに「今だからこそ取り入れたい、心を軽やかにする方法」を教えていただきました。

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教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。

幸福度を上げる「年末のメンタル整え術」5選

「やらなきゃいけないこと」が山積みで、気づけば心も頭もオーバーヒート……。そんなふうになっている方はいませんか? しかし、幸福度が高い人ほど、やることリストよりも「心のリセット時間」を確保することを大切にしているんです。

12月こそ、“心のデトックス月間”。一年の終わりに心を整えて、軽やかに新年を迎えるためのヒントを5つご紹介します。

1. 感謝で1年を締めくくる「ありがとうノート」を書く

ノートを書く女性出典:stock.adobe.com

年末は、“できなかったこと”よりも“できたこと”に目を向けるチャンスです。寝る前に「今日ありがとうと思えたこと」や「自分ができたこと」を探して書き出してみましょう。それだけで、脳は「私は満たされている」と認識します。小さな幸せを見つける習慣が、自己肯定感を底上げしてくれるのです。

心理学でも、感謝の記録を続けた人は幸福度が約25%上昇したというデータがあります。自分をねぎらいながら、一年を締めくくりましょう。

2.大掃除と一緒に「心の棚卸し」をする

アイデアが浮かぶ女性出典:stock.adobe.com

不要なものを片づけると、脳内の「思考のメモリ」もスッキリ整理されます。おすすめは、掃除をしながら「今年手放したい思考」も一緒に書き出してみることです。たとえば、「つい人と比べてしまう」「我慢しすぎる」「完璧でいなければならない」など、自分を縛っていた思い込みに気づくきっかけになるかもしれません。

目に見える“モノ”と同時に“感情”をデトックスすることで、無意識の中にスペースが生まれ、新しいチャンスを受け取る余白ができます。今の自分をさらに心地よくできる思考はどんなものなのか、丁寧に整理してみましょう。

3.1日10分の「無音タイム」で心をリセットする

ストレッチする女性出典:stock.adobe.com

スマホや情報に囲まれた今の時代では、“無音の時間”が何よりの癒しになります。音も情報も遮断して、ただ自分の呼吸に意識を向けてみませんか?

脳科学的にも、何もしていない時間にこそ、創造性を司る“デフォルト・モード・ネットワーク”が活性化すると言われています。思考を手放す時間が、結果的に「最高のアイデア」を生み出してくれますよ。

4.「来年のテーマ」を一言で決める

手帳とペンを持った女性出典:stock.adobe.com

目標ではなく、“テーマ”をひとつに絞るのがポイントです。たとえば、「丁寧」「余白」「挑戦」「信頼」など、自分を整えるような言葉を選んでみましょう。テーマがあることで、日々の選択や判断がブレにくくなります。

脳には、意識を向けたものを自然と探し出す性質があるため、無意識のうちにそのテーマに合った出来事を引き寄せやすくなるのです。新年の手帳の1ページ目に、決めたテーマを書き留めておくことをおすすめします。

5.頑張った自分を「ねぎらう日」をつくる

コーヒーを飲む女性出典:stock.adobe.com

誰かを祝う予定はあっても、自分を祝う時間は後回しにしてしまいがち。だからこそ、1日だけでも「今年の自分をねぎらう日」をスケジュールに入れてみましょう。お気に入りのカフェで静かに過ごす、温泉に行く、花を飾るなど、どんな形でもOKです。

「よく頑張ったね」と自分に声をかけることは、自己肯定感を育て、幸せホルモンの“セロトニン”を増やす最高の方法です。

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新しい年を穏やかに迎えるために

年末は、“手放す・感謝する・整える”の3ステップで心をデトックスする時期です。心が整うと、同じ出来事でも感じ方が変わり、幸福度がぐんと高まります。忙しい日々の中でも、自分の心を整える小さな時間を、ぜひ意識して取り入れてみてはいかがでしょうか。

2026年が、あなたにとって“穏やかで幸せな始まり”となりますように。

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

教えてくれた人

田中よしこ

田中よしこ

株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。

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