教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)より新刊発売。
幸福度の高い人の時間の使い方「3つのコツ」
幸福度の高い人たちは、平日も休日も、地道に小さな工夫を積み重ねているものです。
今回は、「幸せを感じやすい人」が実践している、平日と休日の過ごし方のコツを3つに分けてお伝えします。
1.「朝の自己対話」で平日のスタートを整える
平日の朝は、特に忙しいですよね。出社の準備や家事に追われていると、自分が今どのような感情を持っているのかを意外と見落としてしまいがちです。
そんな中でも、幸福度が高い人は、短い時間でも「自己対話」を大切にしています。例えば、朝起きたら深呼吸をして、今日やることをシンプルにイメージするなどです。「今日はこれができそう」「ちょっと不安だけどやってみよう」など、自分の気持ちに素直に向き合っています。
心理学の研究でも、朝の数分間を自分の心と対話する時間に使うだけで、ストレスレベルが下がりやすいことが分かっています。脳は、自分が感じていることを認識すると、安心ホルモンであるセロトニンが分泌され、落ち着いた気持ちを保ちやすくなるそうです。
2.休日に「コミュニケーションを楽しむ工夫」をする
せっかくの休みの日、疲れを理由に「誰とも会いたくない」と思うこともありますよね。しかし、幸福度が高い人ほど、休日を利用して人とのコミュニケーションを適度に楽しんでいるようです。
忙しい平日を過ごしている人は、家族との団らんや友人とのランチ、あるいは趣味のコミュニティに顔を出してみるなど、休日に周囲と関わり合う行動を意識しています。
良好な人間関係を持っている人のほうが、加齢後も幸福度が高く、長期的に健康に暮らせることが研究結果にも示されています。これは、交流の中で安心感や絆が強まってくれるからです。
3.休日は「意識的な休息」と「新しい刺激」のバランスを取る
平日に頑張っているぶん、休日はダラダラしてしまう方も多いですよね。もちろん、休息は大切ですが、幸福度が高い人は休むだけでなく、新しい刺激も取り入れるのが上手です。
例えば、午前中はしっかり睡眠をとって休み、午後は気になっていたカフェを探索したり、オンラインセミナーを覗いてみたりと、ワクワクする予定を少しだけプラスします。趣味がない方は、心身にとっても、脳にとってもメリットがある料理に挑戦するのがおすすめです。
脳科学の視点から見ると、まったく刺激のない時間が続くと、脳は停滞してしまうこともあります。適度な新鮮さや好奇心を満たすとき、私たちは活力や幸福感を高めることができるのです。
休日の過ごし方が充実していると、翌週へのモチベーションも上がりやすく、平日の疲れをリセットしながら、新たな自分の発見にもつながります。
幸福度を高めるために自分自身のケアを日常に取り入れよう
「忙しい平日こそ自己対話と小さな達成感を大切にし、休日はしっかり休むと同時にワクワクする刺激も取り入れる」このコツを続けていくと、あなたの毎日はもっと心地よく、さらにハツラツと過ごせます。
この機会に、“あなたならでは”の素敵な習慣をぜひ見つけてみてくださいね!