シャワーの冷たい水は取っておくと便利
お風呂でシャワーを使おうとすると、最初に出てくるのはまだ温まっていない冷たい水。お湯が出るまでのわずかな時間に流れる水をそのまま流してしまっていませんか? じつはこの水をためておくだけで、日常のちょっとした場面で役立てることができるんです。無駄に流す水を減らせるので、節水にもつながりますよ。
シャワーの水の活用方法
1. 観葉植物の水やりに使う

シャワーの出始めの水は、観葉植物の水やりに活用できます。一般的な園芸知識として、再利用する水はバケツや洗面器にためておき、室温に戻してから与えるのがポイント。少し時間を置くことで急激な温度変化を防ぎ、植物への負担を減らせます。
※観葉植物に与える水は、洗剤や漂白剤などの化学物質が混ざっていないことが前提です。また、葉に直接かけるのは避け、根元に与えるようにしましょう。貯めた水は、長時間の保存を控え、なるべく早く使いましょう。
2. 洗濯機に入れて使う
シャワーの水をバケツや洗面器にためておき、洗濯に活用するのもおすすめ。洗濯機に入れて「予洗い」や「すすぎ1回目」に使うと節水になります。
水をためる際は清潔な容器を使い、長時間放置せず早めに使うことがポイント。
家族の人数が多い場合は、一度の洗濯に多くの水が必要となるため、ちょっとした工夫が水道代の節約につながります。
3. 加湿器の給水に利用する
シャワーの水(水道水)を加湿器の給水に使えば、無駄なく再利用できます。ただし、加湿器メーカー各社は、加湿器の水は毎日交換することを推奨しています。水道水には塩素が含まれているため一定の衛生効果がありますが、時間の経過とともに塩素が減少し、雑菌が繁殖しやすくなります。長時間放置すると加湿器の中でカビやぬめりの原因になることがあるため、当日中に使い切りましょう。
4. 災害時の生活用水(トイレ洗浄用など)に使う
シャワーの水はペットボトルにためておき、災害時の備えとして保管しておくといざというときに役立ちます。
災害時には飲み水の確保が最優先ですが、じつはそれ以外にも、手洗い・洗顔などの衛生維持やトイレを流すための生活用水、食器や調理器具を洗う水など、多量の水が必要となります。
特に断水時は給水車が来るまで時間がかかることもあり、限られた水をどれだけ長く持たせるかが大切です。防災バッグには、飲用として長期保存可能な市販のペットボトルの水とは別に、日常的に汲み置きした水道水を生活用水として、用途別に分けて保管しておきましょう。水道水は、定期的に新しい水に入れ替えながら備蓄しましょう。
※細菌リスクがありますので、保管した水道水は飲用には使用しないでください。




