「よかれと思ってやっている操作」が実は逆効果かも
iPhoneを長く大切に使いたい……。そう願って、こまめに行っている「あの操作」が、システムにとっては負担になっていたとしたら? スマホの常識だと思い込んでいたことが、今のiPhoneには不必要、あるいはNGであるケースは意外と多いものです。知らずに続けていると、思わぬトラブルを招くことも。自分では気づきにくい「実はやってはいけないスマホのNG行為」をご紹介します。
アプリを「スライド」して終了させてない?

「動作を軽くしたい」「節電したい」という思いから、使い終わったアプリをスライドしてマメに終了させていませんか? 実はこれ、iPhoneにとっては逆効果なんです。アプリを完全に閉じると、次に開く際に大きな電力を消費するため、かえってバッテリーの寿命を縮めてしまうことに。よかれと思って繰り返していた「アプリの終了」が、実はNG行為なんです。
なぜ「スライド終了」が逆効果なのか?
iPhoneのアプリは、画面から消して別の操作を始めた瞬間、システムによって自動的に「サスペンド(一時停止)状態」に切り替わります。
この状態のアプリは、いわば「深い眠り」についているようなもの。メモリ(作業机)には残っていますが、CPU(頭脳)やバッテリーを一切消費しないようOSが完璧にコントロールしています。
一方で、指でシュッとスライドして「強制終了」させてしまうと、次にそのアプリを開くとき、iPhoneはゼロからデータを読み込み直さなければなりません。この「眠っている人を無理やり起こす(再起動する)」という作業にこそ、大きな電力と負荷がかかるのです。
ほぼすべてのiOSに適用
この設計は、実はかなり初期のiOS 4(2010年登場)で「マルチタスク機能」が実装されたときから、基本コンセプトとして存在しています。
特に近年のiOS 7以降では、バックグラウンドでの動作制限がより厳密になり、現在の「手動で終了させる必要はほぼない」という仕組みが完成されました。つまり、現在使われているほぼすべてのiPhone(およびiOSバージョン)において、この「スライド終了はNG」というルールが適用されています。
なお、「音楽再生」「位置情報(ナビ)」「バックグラウンド更新」が動作しているアプリは、サスペンド中もバッテリーを消費します。これらを完全に止めたい場合には終了が有効である、という例外もあります。
今日からは「開いたままで」大丈夫
今までマメにアプリを閉じていた方ほど、そのままにするのは少し勇気がいるかもしれません。ですが、iPhoneの賢いシステムを信頼して「お任せ」してしまえば、バッテリーが長持ちするだけでなく、あなたの貴重な時間も節約できます。
「シュッと消す」というそのひと手間を、これからは自分へのゆとりや、おいしいコーヒーを淹れる数分に変えてみませんか? 正しい知識で、もっと快適で自由なスマホライフを手に入れてくださいね。


