「子どもをちゃんと育てなきゃ」に疲れたときに。臨床心理士が伝える“肩の力がふっと抜ける3つの考え方”

家族・人間関係

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2026.09.22

臨床心理士・公認心理師のyukoです。「子どもをちゃんと育てなきゃ」という目に見えないプレッシャーに、心が疲弊している親御さんもいるのではないでしょうか。しかし子どもの成長は親がコントロールできない面も多いもの。どこで線引きをして、どう肩の力を抜いていけばいいのでしょうか。心理士として働くなかで出会った、「子育てが少し楽になる考え方」を紹介します。

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子育ての正解を考え続けて一日中モヤモヤ

小学生の子ども2人を育てている。朝はちゃんと朝ごはんを食べさせて、仕事に行って。帰ったら習い事の送迎、夕飯、宿題。途切れなく子どものことを考えている。朝から夜寝る前まで、「上の子は最近、勉強が足りない気がする」「この習い事は続けたほうがいいのかな」と次々に心配が出てきてしまう。こんな生活、いつまで続くんだろう。

悩む女性出典:stock.adobe.com

まじめな親御さんほど、子育てを「考え続ける仕事」にしてしまうことがあります。
情報が多く、選択肢も多い今の子育てでは、親が疲れるのも無理はありません。
そんなとき必要なのは、「正しい子育て法」ではなく、肩の力を抜くための考え方。
心理士として働くなかで出会った、子育てが少し楽になる言葉を紹介します。

子育てが少し楽になる3つの考え方

1.子どもの成長をすべて親の責任にしない

子育てをしていると、「親がちゃんとしなければ」と思いやすいもの。
「子どもの生活習慣や能力、態度=親の教育の結果」と考える人もいるようです。

もちろん、親が担うべき部分はありますが、臨床の現場では常々、子どもの成長には、親が直接コントロールできない部分がとても大きいと感じます。

たとえば

  • 家では全然本を読まなかった子が、学校で面白い本に出会ったことをきっかけに突然読書を始める。
  • 何度言っても片付けなかった子が、友達を家に呼ぶようになって少しずつ片付けるようになる。
  • 弟に対してはきつく当たることが多かった子が、空手を習い出してルールや礼節を意識し始めた。

子どもの変化は、親の働きかけだけで一直線に進むものではありません。
だからこそ、「私の育て方が悪いのかな」と考えすぎたときには、「この子は、この子の時間で育っている」と思ってみてください。

笑顔の母親出典:stock.adobe.com

2.子どもが困っていることを、すべて親が解決しようとしない

朝の準備が遅い。友達とうまくいかない。ゲームをやめられない。
うまくいっていないことがあると、「どうしたらこの子ができるようになるんだろう?」と、一日中考え続ける親御さんも多いです。

そこで、一度考えてみたいのが、「これは親が解決する問題なのか?」ということです。
イギリスやフランスなどの文化圏では幼い頃から自立を意識した子育てをする傾向にあります。

たとえば、子どもが退屈でぐずっているとき、慰めたり退屈をしのぐツールを渡すのではなく「あなたがおもちゃを持ってこなかったからでしょ? 出る前に伝えたのに持ってこなかったあなたの責任よ」と伝えるなど、日本で子育てをしていると、少し厳しく見えることもあります。

もちろん、どちらの子育てが正しいかという話ではありません。こうした考え方と比べると、日本では「子どもが困っているなら、親が何とかしてあげよう」と考えやすい場面もあるのではないでしょうか。

そんなときは、子どもの問題を「私が何とかしなきゃ」とばかり考えるのではなく「これは誰が向き合う課題なんだろう?」と一度立ち止まってみるのも大切です。
これは、親の負担を減らすだけでなく、子どもが自分の課題に、自分で向き合う練習にもなっていきます。

3.子どもの選択をコントロールせず、そばで支える

高学年になると、子どもが自分で決める場面が増えてきます。
宿題をいつやるか。ゲームを何時にやめるか。どんな習い事を続けたいか。
親から見ると、「その選択で大丈夫?」と思うことも増えてきます。
しかしそこで思い出したいのは「伴走者でいること」。

会話する親子出典:stock.adobe.com

たとえば子どもが習い事を辞めたいと言ったとき、「せっかくここまで続けたんだから」と説得しようとするのではなく、「辞めたいと思ったのは、何が一番大きい?」「辞めたら、どんなところが楽になりそう?」と聞いてみる。

答えを出してあげるのではなく、子ども自身が考えるための材料を渡す。
これが伴走者としてできることです。
「あなたの人生だから、私は一緒に考えるよ」という距離感を持つのが、子どもの成長を支えながら、親の負担を減らすことにもつながります。

子育てに疲れたときは、親が子どもの荷物を背負いすぎているのかもしれません。
何を手伝い、何を手放し、何を子どもに託せるかを整理していけるといいですよね。

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著者

yuko

yuko

臨床心理士・公認心理師

臨床心理士・公認心理師。現在は小児の総合医療センターと大学の心理教育相談センターにて勤務。児童期から思春期の子どもへのカウンセリングやプレイセラピー、子育てに悩む保護者の方への育児相談を専門にしています。色彩心理学やカラーコーディネートについても学んでおります。

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