夢を叶えたあの人に会ってきた!Vol.12 ファッションプロデューサー春名亜美さん

家族・人間関係

2018.06.30

小さい頃のなりたい夢を叶えたあの人もみんな昔は子供だった!「夢を叶えた人はどんな子供時代を過ごしていたの?」「ご両親はどんな育て方をしてたの?」そんな素朴な疑問を、大人気ブロガー「しげるちゃん」が直接本人に取材しちゃうこの企画。第12回目は関西人気読モユニットJAMのメンバーとして読モブームを牽引し、現在はママでありアパレルブランドのプロデューサーでもある春名亜美さん。プライベートでも仲良しというしげるちゃんが、その魅力の秘密に迫ります!!

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「子供の頃は”やんちゃ”だったと言われてます(笑)」

しげる:亜美ちゃんとは旦那さんも含めてみんなでご飯行ったり、もう長いこと仲良くしてるけど、子供時代のことって聞いたことないよね。どういう子供だったの?
 
亜美:うちの親は洋服屋をやっているので、小さい時はそこの従業員さんたちにも面倒みてもらってたんですよね。その人たちに今でも言われるのが、小さい時はとにかく、”やんちゃ(笑)”だったって。

しげる:待って(笑)、どういうこと?

亜美:たぶんワガママだったんだと思います。言うこと聞かないし思い通りにならないと泣くし。

しげる:そういう片鱗って今あるっけ?「すごいワガママ」とかじゃないしねェ~(笑)。よく言えば「芯が強い」方かな~!? 頑固…? いやいや今は、そんな雰囲気ないよね。

亜美:う〜ん。どうですかね。

しげる:今仕事もしてるから、時にはキツい意見を言わなきゃいけないときもあるじゃない? そういう時ちゃんと言うタイプ?

亜美:いや〜言えないんですよ(笑)

しげる:じゃあ子供の頃から180まではいかないけど100度くらいは変わったってことだ…。意外。今はほんわかしてる感じだもんね〜。

亜美:昔の記憶はホントないんですけど、会う人会う人に「おっきくなったね〜、昔ホントに大変やってんから〜」って言われるんで、きっと大変だったんだと思います(笑)

しげる:亜美ちゃん、子供の時は何になりたかったの?

亜美:家が服屋だったので、物心つく頃には、なんとなく「継ぐんだろうな」みたいな気持ちがありましたね。

しげる:小学校の高学年にもなれば自分の家のお仕事も把握してるし、身近にその仕事があれば、なんとなく継ぐのかなって思うよね。ご両親は亜美ちゃんをどういう風に育てたいと思ってたとか聞いたことある? 

亜美:うちのお母さんは「私がしたいことをすればいい」っていうタイプでしたね。

しげる:じゃあ、漠然と「この先はたぶん進学して〜」みたいなことしか考えてなかった?

亜美:何も考えてなかったです。だから大学ですよね、私の人生が大きく変わったのは。

雑誌の撮影で読モユニットJAMが誕生!

しげる:読モのユニットJAMだよね。その結成のきっかけはなんだったの?

亜美:大学の1回生の時に、『JJ bis』っていう雑誌が新入生ハントに学校に来てて、そこで声をかけてもらったんです。私、田舎の子だったから、自分が声かけられるなんて思ってなくて、とりあえずいっぱい声かけられた中の一人だなんだろうなって思ってて。そしたら後日撮影に呼ばれて。その時も、半信半疑でしたね。ちょうど同じ日に順ちゃんも別の学校で声かけられてたらしいです。

しげる:JAMの奥田順子ちゃんね。

亜美:はい。撮影で会う機会があって、すっごいかわいい子だなって思って。最初は全然しゃべらなかったんですけど、それからしばらくして、2人で1週間着回しコーデの撮影があって、それが初めての2人の企画でしたね。

しげる:着回しよくやってたよね〜。あと「関東VS関西特集」とかもあったね。

亜美:あったあった! その後「109ツアー」っていう企画があって、東京に泊まりで撮影があって。そこで初めて実沙子が組み込まれて3人の仲が一気に深まって、もう毎日一緒に遊ぶようになったんです。学校終わったらずっと3人で一緒にいて、バイトも同じショップで働いて。

しげる:よっぽど気が合ったんだね〜。

亜美:あまりにも仲が良いから、バイト先の上司が「もう3人まとめて頭文字とってJAMや〜」って言ったのがすごく気に入って。そこから自分たちでもJAMを名乗るようになって、いろんな雑誌でJAMを特集してくれるように。そこからは勢いに乗って、30代まで一瞬でした。3人で仕事することが楽しくて遊んでる感覚だったから、何もしんどくはなかったんですよね。

学生時代に自身のアパレルブランドをスタート

しげる:当時からファッションの仕事をするっていうことは意識してたの?

亜美:読モだったから全部雑誌の撮影が私服だったんですよ。そこでお母さんが「そんなに服が必要なら、もう自分のブランド出したら?」って。大学生だからお金もないし、その割に撮影がすごく多かったから…。

しげる:同じ服着られないもんね。

亜美:当時は30日コーデとかもあったんですよ。だからホント寝ないで朝までコーディネート組んだりして、「私服じゃもう無理〜」ってなって。

しげる:スタイリストさんいないしねぇ。

亜美:確か大学2回生の時にはお店をオープンしていて、だからもう大学のほうがおろそかになってしまって(笑)

しげる:撮影とかも結構大変だったでしょ。なんか最近は読モが珍しくなくなってきたけど、14〜5年前だとまだ走りだよね。その頃から自分のブランドも出してってなると、相当忙しかったんじゃない?

亜美:だから忙し過ぎて記憶がないんです。一日で大阪、名古屋、東京で撮影して日帰りで帰るみたいな日もあったし。私ら今どこにいるんやっけ? みたいな。そこに自分のブランドを始めたから、あの頃はちょっと忙し過ぎましたよね。

しげる:そのブランドは、お母さんも手伝ってくれてたの?

亜美:自分の仕事をやりつつ私のも手伝ってくれてました。お母さんは地元でブティックみたいな感じのお店をやっていたから、海外の仕入れ先のノウハウとかを教えてくれてましたね。

しげる:最初のお店はどこに?

亜美:神戸の元町です。学生やりながら、そこにスタッフとして立ってました。最初はオープンからクローズのレジ閉めまでやってましたよ〜。

しげる:へええええー…。学生の頃から、全部自分でしていたの?

亜美:定休日もデニムを作りに岡山に行ったりとか、撮影も行ってたし。でもオープンしたことによって、ありがたいことに雑誌の方が取材に来てくれたりして。今は珍しくないですけど、あの頃読モでアパレルしてるのが、結構早かったんだと思うんですよ。うちは親が服屋だったからできたっていうのもあったんですけど、珍しいからか雑誌の取材もたくさん来てくれてましたね。

「私、運だけでここまできてるんです」

しげる:その後ずいぶん経ってから、JAMブームも落ち着いてきたんだっけ?

亜美:いつ落ち着いたのかとかも、あんまりわかってないんだけど(笑)、たぶん最初からモデルとか芸能人になりたいって思ってやっていて、そこでブームが落ち着いちゃったら気になってたかもしれないけど、いつの間にかみんなに押し上げてもらってああいう状態になっていたからなのかな? もちろんその後でもお仕事があった時には、仕事は楽しいし、頑張りたいなって思ってましたけど。

しげる:仕事が楽しいって時間の経過も忘れるよね。

亜美:はい、とっても楽しかったです。こういう仕事だとカメラマンさんとかメイクさんとか、なかなか普段出会わない人と出会えたりしますよね。そういうのもすごく楽しかったし。

しげる:わかるなぁ。自分もこういうインタビューとかのお仕事するようになった時に、今までだったら絶対出会わないような人たちと会うようになったし、そうするとやっぱり面白いなって思う興味の範囲がどんどん広がって、自分の世界も広がっていくんだよね。

亜美:そうですよね。私が読モしてなかったらしげるちゃんとも出会ってないですし。

しげる:ホントそういうことだよね。

亜美:東京にもたぶん来てないと思う。地元にいて地元の人と結婚して…。

しげる:もしかしたらママのお店を継いでるかもしれないよね。そう考えると亜美ちゃんは何かの夢があって今の状態になったというよりは、自分が持ってる運も含めて、気付いたらこの場所に来てたっていう感じなんだろうね。

亜美:そうなんです。私はただ運がいいだけだったと思ってるんですけどね。

しげる:意識したわけでもないだろうに、結婚した時に結婚がブームだったり、ママブームも来たじゃない?

亜美:ホント運だけでここまで来てるんです、私。

しげる:でも「運も実力のうち」って言うしね。そういういろんなものを引き寄せるパワーが、
亜美ちゃんにはあるんじゃないかな。そしてそれがたくさん重なって、今の亜美ちゃんができてるんだよね。

運を掴むか逃すかは自分次第

しげる:亜美ちゃんにとって自分の人生で大切にしてきたことって何?

亜美:今までずっとお母さんに言われ続けてきた、人に感謝しなさいってことかな。自分が今こういう生活できてるのは、いろんな人のおかげっていうのは忘れないようにしようと思っていて。あとやっぱり運は味方につけたいですよね、これからも(笑)

しげる:そうだね〜。でも運ってみんなきっと平等に来るんだと思うけど、それを逃すのか掴むのか、それは自分次第なのかもって思うよ。例えば亜美ちゃんが最初に撮影の話が来た時に断ってたら、それはまた違った人生だっただろうし。

亜美:そうなのかもしれないですね。

しげる:あと3人でお仕事した時に、何かバランスが悪かったりしたらまた違ってたよね。

亜美:確かに。よく「3人って難しくないの?」って聞かれましたけどそれは全然ないんですよ。喧嘩もしなかったし。役割分担がちゃんとできてたからかもしれない…。実沙子はしゃべるのがうまいからこういう取材とかで話すのがうまくて、順ちゃんはお姉さんタイプでいろんな情報を集めるのも早かったですね。私は…何か役に立ってたかなっていう感じです(笑)

しげる:自分自身のポジショニングがわからなかったんだぁ(笑)

亜美:そうですね〜。亜美ちゃんは妹キャラみたいな感じで言われてたから、たぶん2人は私のことそんな当てにはしてなかったと思うけど(笑)。

しげる:ちょっとそれ!わかるぅ~(笑)。順ちゃんと実沙子ちゃんって、どっちかと言えばリーダーシップのあるタイプだよね。

亜美:そうなんです。これで私も同じ感じだと難しいのかもしれないけど、私は2人についていくっていうタイプだったから。

しげる:3人を出会わせた人が、センスあったのかもね。

読者とリアルに一番近い存在

しげる:亜美ちゃんの息子が「僕は将来これをやりたい」とか言ってきたらどんな対応するか考えたことある?

亜美:私はお母さんみたいに「なんでも好きにしていいよ」って言う自信がないかも。

しげる:「ホントにそれで大丈夫なの?」とか言っちゃうタイプ?

亜美:うん、言っちゃいそう。うちは応援してくれる親だったけど…

しげる:だから私もそうなりたいって感じじゃなくて、だけど私は言っちゃいそうって感じなんだ(笑)

亜美:うちのお母さんは「大丈夫、うまくいくよ」ってタイプなんですけど、私はちょっとうじうじ考えちゃったりするタイプなんです。

しげる:やっぱり女性だからだと思うんだけど、亜美ちゃんにとってママの存在は大きいよね。

亜美:確かに人生の節目の助言は全部お母さんがしてくれてるかも。お父さんも亜美のしたいようにしなさいっていうタイプだから。

しげる:でもそれがなんとなく身に染み着いてたら、息子が何か言って来た時にお母さんにみたいに、大丈夫よ!って言うのかもしれないよね。

亜美:私だけじゃなくて、うちのお母さんも言うでしょうしね(笑)

しげる:亜美ちゃんてやっぱりタレントとかアスリートとは若干違って、気がついたら今のこの自分になってたみたいな感じじゃない? 

亜美:そうですね〜。アスリートみたいに小さい頃から努力してっていうのではないんですよね。

しげる:そうそう。でもホントは読者の人達も春名亜美っていう人間のほうが…距離が近く感じてる。

亜美:親近感あるかな(笑)

しげる:もしろ読者の大半の人は「気が付いたらこうなってました」タイプかもしれないよ!だからこそ、みんなから見たらリアルに1番近い存在なんだと思う。

亜美:それはありますよね。それこそ服も同じで、「モデルには似合っても私が着たらこうならないし」って思っちゃうアイテムが、読モブームの時には私が着るとみんなと同じような体型だからわかりやすいっていうのは良く言われてました。

しげる:まあ、そう言ったって亜美ちゃん細いけどね(笑)

亜美:いえいえ。でもモデルさんが着て似合うのは当たり前、だけど私らが着るとリアルで等身大というか、自分に近い感じなので服の参考にしやすかったのかもしれないとは思います。

自分磨きを辞めてしまうのはもったいない!

しげる:今この記事を読んでいる人の中には、JAM世代のママも多いと思うけど、そんな読者の方達にメッセージがあったらお願いしたいな。

亜美:ママになって、子育てしんどすぎて美容院もいけないしメイクもしなくなったとか、服も子供に汚されるから全然なんでもいいやって自分磨きをやめちゃう人もいますよね。でもそれはもったいないなって。洋服やメイク道具を買うことも、メイクしてお出かけすることも、自分の息抜きにもなるし楽しみにもなるし、それは女性としてエンジョイしてほしいなって思います。

しげる:自分のお金の中で、できる範囲のお洒落とか美容ってあるしね! 自分磨きを忘れてしまうと、一気にその時点から後退しちゃう気がするよね~。年齢とか関係なく「人として」「女性として」、今を楽しんでいられるか・・っていうのは、きっと子供にも伝わる気がするね。

亜美:子育てがホント好きで、服やコスメに興味が持てなかったりしたら、それはそれでいいと思うんです。でも多少なりともそれをしたいと思ってる人は、自分磨きを放棄しちゃうことによって、お洒落できる人はいいなとかひがみとか出てきてそれだけで家庭の空気が変わると思うし、もったいない!

しげる:今の話からもなんとなくわかるけど、亜美ちゃんてやっぱり、小さい時から洋服に対するモチベーションは常にあったんだよね?

亜美:小さい頃からいつも母の店に遊びに行って、ハイヒールをはいて遊んでたり、みたいなことを良くしていたからお洒落は好きだったんだと思います。

しげる:亜美ちゃんの選ぶものってお洒落だなって思うし、センスもすごくいい。未だにずっとファッションの勉強してるんだろうなって思ってるんだけど。

亜美:勉強ってほどでもないですけど、今もお洒落な人のSNSチェックは大好きですし、写真の撮り方とかコーディネートとかを見て、取り入れたりしてます。

しげる:自分のファッションの引き出しって、いろいろあったほうがいいもんね。そういうベースがあって、その気持ちを持ち続けてたのが実はJJのスタッフの目に止まったのかも。当時から今もずっとファッションの仕事が続いてるっていうことはそういうことなんだと思う。

亜美:続いてるって言ってもギリギリ、すっごい細い線で続いてる感じですけどね(笑)

しげるのまとめ

亜美ちゃんの存在は『JJbis』という雑誌を通じて昔から知っていました。
初めて会ったのは、プライベートで遊びに行ったハワイ。
同じ時期に亜美ちゃんがハワイで挙式をしていて、挙式の翌日(?)に
『JJ』のライターさんを通じて、出会いました
当時、読者モデルさんって自分の周りには、あまりいなくって
「読者モデルさんて、どういう人なのかなぁ~?」
って思っていたけど、それから1年後くらいから再び縁あって遊ぶようになり
旦那さんを交えて頻繁に食事に行くようになりました

一緒にハワイも行ったなぁ~
学生の頃から、プロ目線で仕事をしていた人なので
「きつい性格?」かと思ったけど。
実際は、ふんわりタイプで優しく気配りが出来る人
そして場の空気を読める人です
そんな印象は、今でも変わりません
あまりその人を良く知らないと「人」の判断って難しいけど
随分と長い時間が経過しました
この記事が掲載されてる最中に、もしかしたら第二子の出産も。
また会う機会が更に減っちゃうかもだけど・・
お子さんが成長したら、また昔のように頻繁に、夜ご飯も行きたいな

記事の中で、言った気がしますが
「運」は掴む事も、その人の才能の1つだと思う
そこにある運に気がつかないで拾い損ねる事も多々ある気がするの
これからの亜美ちゃんの人生も
「運」を1つ1つ自分のチャンスに変えて
益々、キラキラママ/女性になっていって下さいね

春名亜美さんのProfile

春名亜美さん
1983年兵庫県生まれ。2003年より読者モデルユニットJAMのメンバーとして、奥田順子さん、村上実沙子さんと共に活動。現在はアパレルブランド『FROM FIRST Musee』プロデューサー、ママモデルとして活躍中。
公式ブログ
instagram

インタビュー/しげる 撮影/安井宏充(Gran) ヘア&メイク/山口理沙 取材・文/前田聡美

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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saita編集部

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