日焼け止めは必要!
まずは日焼け止めの必要性について。
ひと昔前までは『日焼け=健康』と考えられていました。
実際に太陽の光は骨を丈夫にするビタミンDを生成します。
しかしここ数十年で、紫外線量は確実に増えてきたため、紫外線に対する予防が必要となりました。
とくに赤ちゃんや小さな子供は皮膚が薄く、肌のバリア機能が未熟なため紫外線の影響を受けやすいんです。
子供のうちに紫外線を浴びすぎると、、
① しわやしみなどの皮膚老化を早める ② 将来、皮膚ガンを起こしやすくなる ③ 目の病気(白内障、翼状片、網膜のメラノーマというガンなど)を起こしやすくなる 出典:jspd.umin.jp
(日本小児皮膚科学会HP参考)
とも言われています。
大切なわが子を紫外線から守ってあげましょう!
間違って覚えやすいSPFとPA!
日焼け止めに書いてあるSPFとPAについて。
SPFとは
❝Sun Protection Factor❞の略で紫外線B波(UV-B)から肌を守ってくれるための指数です。
紫外線B波とは、主に夏の強い紫外線のことで日に当たると短時間で肌を赤くする紫外線のことです。
SPFは紫外線を浴びると通常15~20分で小さな赤い斑点(紅斑)ができる=日焼けするのを防ぎます。
SPF30ならばSPF1に対して30倍、紅斑ができるまでの日焼けを遅らせることができます。
単純計算すると30(SPF)×20(分)=600(分)=10時間
となりますが、これはひとつの目安であり、日焼け止めは汗などで流れてしまうため100%防げるわけではありません。また日焼けまでの時間も人それぞればらつきがあるので注意が必要です。
SPFの数字が大きいほど紫外線に対する防御力は高い程度と覚えておいてください。
PAとは
❝Protection Grade of UVA❞の略で紫外線A派(UV-A)から肌を守ってくれる指数です。
紫外線A波は肌の奥(真皮)まで届き、肌にダメージを与えます。しわ・たるみの原因はこの紫外線A波です!
+が多いほど紫外線から守る力が高いといえます。
〔子どもの日焼け止めの目安〕
日常の生活ではSPF15~20、PA++、海や山ではSPF20~40、PA++~+++を目安にしましょう。出典:jspd.umin.jp
(日本小児皮膚科学会HP参照)
SPFもPAも度数が強ければその分負担も増えるので、用途に合わせて選ぶのおすすめです♪
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤のちがいって?
日焼け止めには❝紫外線吸収剤❞と❝紫外線散乱剤❞があります。
紫外線吸収剤とは・・・
紫外線を化学的に熱などのエネルギーに変換して放出し、肌への侵入を防ぎます。
ただ吸収するときの化学反応が、肌の弱い赤ちゃんや小さなお子様には負担になる可能性があります。
しかし、べたつかず、肌なじみが良いというメリットもあります。
紫外線散乱剤とは・・・
紫外線を反射させ拡散し、肌への侵入を防ぎます。
例えるなら、肌表面に鏡をつけて反射させているようなイメージです。
吸収剤と比べると比較的肌への負担が少ない。
ただし、多少のきしみ感があるのも特徴の1つです。
このことから、赤ちゃんや小さな子供には
紫外線散乱剤を使用した日焼け止めがおすすめです。
大人の場合は、よくレジャーに行く頻度が高い場合は、
紫外線吸収剤の入った高いSPF値の日焼け止めが必須といえるでしょう。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の主な成分はこちら(花王株式会社HPより参照)
紫外線吸収剤として使われている成分: メトキシケイヒ酸オクチル ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン オクチルトリアゾン パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル など紫外線散乱剤として使われている成分: 酸化チタン 酸化亜鉛 など出典:www.kao.com
日焼け止めは子供の肌質で選ぶのがベスト◎
実際に大手の日焼け止めはどうなっているの?
花王の日焼け止め商品ラインを確認したところ、子供向けの日焼け止めは紫外線吸収剤が入っているもの、子供向け日焼け止めでも優しいマイルドタイプは紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の両方が入っていました。
花王敏感肌ブランド『キュレル』では紫外線散乱剤のみの使用でした。
花王株式会社 製品一覧 [花王の日やけ止め製品一覧(顔・からだ用)]
また、言わずと知れたママに大人気の肌に優しいスキンケアブランド『ママ&キッズ』
こちらでも紫外線散乱剤のみを使用した商品があります。
ママ&キッズ サンスクリーンミルク
ほとんどのメーカーが今では紫外線散乱剤オンリーの日焼け止めを用意しています。
お肌が敏感、赤くなりやすい肌質のお子様はとくに紫外線散乱剤がおすすめです◎
では、紫外線吸収剤の日焼け止めって必要なの?
と思いますよね。
紫外線散乱剤のデメリットは、やや白浮きしやすいこと。
そして強い紫外線カットをするには不向きであること。
その点紫外線吸収剤は化学反応で熱エネルギーに変えるのでSPF50などの高い紫外線予防効果が期待できます。また、白浮きしないため、サラッとしたジェルタイプにも配合できます◎
このことから、ベタつくのが苦手、みずみずしいジェルがいい!といった方には紫外線吸収剤配合の日焼け止めが使いやすいでしょう。
ただ3歳まではまだ肌のバリア機能がまだ未熟なため、やはり紫外線散乱剤がおすすめですよ◎
日焼け止め以外でも肌を守れる4つの方法
紫外線対策として、日焼け止め以外でもできる方法を紹介します♪
①外で遊ぶときは帽子を被る
②ベビーカーは必ず日よけを
③UVカットの服を着る
④海や川や公園へ長時間のお出かけでは、テント等を持参し、陰でこまめに休憩をとる
今すぐ実践できるものばかりです。
また、当たり前でありながら、つい忘れがちなものばかりですね。
いかがでしたでしょうか。
・日焼け止めは必要
・SPF15~30程度 PA+++まで
・敏感肌、3歳未満は紫外線散乱剤使用がおすすめ
・べたつくのが苦手、紫外線の強い海外へ旅行の場合は紫外線吸収剤がおすすめ
・日焼け止め以外の対策も忘れずに!
この5項目を基準すれば、失敗せずに日焼け止めを選ぶことができます♪
ぜひ参考にしてみてくださいね。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。