#コーヒーのある暮らし第6回目は「コーヒーの効果を高める食べ合わせについて」です。コーヒー単体よりも、同時に摂取することで良い効果がアップする食べ物はあるのでしょうか。今回も元バリスタライターが医学博士の豊田さんにお話を伺いました。
便秘型肥満には【コーヒー×ヨーグルト】
便秘は代謝の低下を招くだけでなく、老廃物を溜め込みやすい身体の状態を作ってしまいます。肥満に悩んでいなくとも、便秘で悩んでいるという女性は多いのではないでしょうか。コーヒーは胃酸の分泌を促進させて胃の消化を助ける働きがあるため、ヨーグルトに含まれる乳酸菌と組み合わせると、整腸作用への相乗効果が期待できます。
また、ベトナム発祥の「ヨーグルトコーヒー」というドリンクがあります。日本ではまだあまり浸透していませんが、いまでも各国で親しまれており、最近では東南アジア諸国からヨーロッパでも流行してきているとの情報も!
世界でも、古くからヨーグルトとコーヒーの相性の良さが証明されているようですね。
成長ホルモンの促進には【コーヒー×ナッツ類】
更年期症状・エネルギー不足を感じる場合には、ナッツ類との食べ合わせがおすすめ!
ナッツ類には、アミノ酸の一種である“アルギニン”が豊富に含まれています。アルギニンには成長ホルモンの分泌を促進させる作用があり、脂肪の代謝を促して筋肉を強化する働きが期待できるのです。そこにプラスして、コーヒーのもつ血管拡張作用が身体のエネルギー増加をさらに促してくれます。
40代を過ぎると、加齢とともに衰えやすい筋力、成長ホルモンの低下による気分の落ち込み、疲れやすさを感じやすくなってきます。ほかにも冷え性などの症状を効率よく緩和するためにも、コーヒーとナッツ類の組み合わせが効果的です。
食べ合わせ効果を発揮しやすいタイミング
コーヒー単体でも、カフェインやクロロゲン酸の働きによる基礎代謝の向上が期待できます。
40代に入ると基礎代謝は低下しやすくなり、誰でも太りやすい体質になるもの。ですがコーヒーを飲むことで、カフェインによる血管拡張作用が身体のエネルギーを増加させ、基礎代謝アップのほかに更年期初期の症状緩和(疲れやすさ、冷え性、気分の落ち込み、イライラなどの緩和)が期待できます。
コーヒーに含まれるクロロゲン酸はやや溶けにくいものの、水溶性の性質を持っています。クロロゲン酸は、口から入って1~2時間後に血中でその効果がピークになり、おおよそ4時間後には身体の外に排出されます。これはカフェインにも同じことがいえ、コーヒーの効果をより良く得るためには、トレーニングを含め身体を動かす1時間くらい前のタイミングでご紹介した食べ物と合わせて摂取すると効率が良いのでおすすめです。
日常的な運動と今回の食べ合わせの効果を組み合わせると、結果的にダイエット効果も期待できるようになっていきますよ!